30代は熟女ブームで、またグラビアの声がかかったんですけど、それだけでは食べていけなくて、20代後半から30代はじめの5年間は、六本木のショーパブ「プリンセスクラブ」で歌って踊っていました。酔っぱらったお客さんから「おまえなんてもう終わりだろう」「おまえ程度が芸能界で成功できると思ってるのか」なんて言われました。でも、おかげでたくましくなりました(笑)。

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　ほかには、六本木でラウンジを経営したり、六本木ヒルズのトイレ掃除スタッフ、幼稚園バスの運転手、自動車損保のOL、コンビニの「ミニストップ」の店員、そば屋の店員……ほんと、いろんな仕事をしてきましたね。

　結婚は1度もしていません。31歳のとき、9歳年上のイベンターの人と付き合っていたんですけど、その人が突然死しちゃって……。そのショックが大きかった。その後、サラリーマンと付き合ったんですけど、その人は仕事のストレスでうつになっちゃってお別れしました。それからは、あまりご縁がないですね。男性の本音を知りすぎたっていうのもあるかな(笑)。

　そういえば、「ロバの耳そうじ」で忙しかったとき、お金で私を買おうとした方がいたんですよ。「いえ、明日仕事があるので……」とお断りしたら、その方、ポカンとしていましたっけ(笑)。私はお金や顔じゃなく、私がもっていないものをもっている人に惹かれるんです。

　今は忙しくて、恋愛する余裕はありませんね。両親が安心して暮らせるよう、お金を稼がなければならない使命があるし、暗くなった世の中を明るくしたい。とくにコロナ禍の今は、男性への恋愛感情より人間愛が強くなって、安全な除菌スプレーで子どもたち、お母さんたち、女性たちのお肌をキレイにして、みなさんにキラキラしてほしいんです！　私自身は五体満足で生きているだけで幸せなんでね。

□ローバー・美々(ろーばー・みみ)1970年2月10日、横浜市生まれ、埼玉県入間郡三芳町育ち。本名：河野(かわの)恵理子。県立朝霞西高校1年の86年、「夕やけニャンニャン」(フジテレビ系)のオーディションを受けたのを機に芸能界入り。94～96年、深夜バラエティー番組「どんまい!! VARIETYSHOW ＆ SPORTS」(日本テレビ系)のなかのコーナー「ロバの耳そうじ」で、開脚してニュースを報じブレイクした。OLなどをしながら芸能活動を続け、19年から実父が経営する商事会社・有限会社C.E.S.の取締役に就任。