誹謗中傷する人に欠けているモノ はっとした9歳少年の言葉
違和感の正体は「想像力の欠如」
木村さんは「毎日100件近く」悪意のある言葉にさらされてきたとインスタグラムに記している。その苦悩や負ってしまった心の傷は想像を絶する。
中には、応援するメッセージや励ます言葉も多くあったに違いない。しかし、一度心に傷を負った人間がメッセージの通知音を聞いたとき、通知の表示を見たとき、その内容がどんなものであれ、追い詰められる心理状態になってしまうのではないだろうか。
ここに考え至ったとき、改めてこの問題の深刻さを理解した。励ましの言葉であっても、相手を追い詰める凶器になってしまうかもしれないという状態。そんな状態の人間が自ら死を選んでしまったとき、果たしてそれを“本人の問題”と言うことができるのか。
S君はこうも言っていた。
「ぼくは悪口を見たときすごく悲しかったしムカついたけど、でも、だから人には絶対に同じことをしないでおこうって思った」
9歳の少年が気付かせてくれたのは、我々に欠如してしまっているかもしれない「想像力」の強さと偉大さだ。いま一度、現代に生きる全ての人々が自らに問いかけてみるべきなのかもしれない。
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