あきらめて掴んだ“構成作家としての道” どきどきキャンプ・佐藤満春インタビュー
日向坂46でラジオをしてほしいメンバーは…
――芸人と構成作家の両立については、どう考えていますか。
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「芸人だからこうしなきゃいけない、作家だからこういうことをしたほうがいいとか、そうやって縛られたくないという気持ちがあります。10年前に作家を始めた時は、息苦しかったから自分でできることから始めました。もし、ひな壇で声を張って、しっかり笑いがとれたり、そういう活躍ができていたら芸人だけでやっていたと思うのですが、できなかったので。いろんなことをあきらめて、自分の居場所を作ってきました」
――あきらめることに葛藤というのは。
「あきらめるってネガティブな印象を受けると思うんですけど、僕はそうは思いません。自分の表現をギリギリキープしていくには、僕はこうするしかなかったんです。結婚して妻も子どももいるので、生活費を稼がなくてはいけない。自分ができること、やるべきことを含めて、バランスを取りながら、42歳ですけど、あと数十年は生きていくしかないと感じています」
――現在、日本テレビで放送されている「ノギザカスキッツ」では、コントの台本を担当しています。
「いえいえ、多くの作家さんが担当しているそのうちの1人です。構成を担当しているとはいえ、1人で全ての台本を書いているわけではありませんし、メイン作家の三田卓人先輩や毛利忍プロデューサー、いろんな方のアイデアなどがあり、少しだけアイデア出しや稽古などお手伝いさせていただいております。ですので、自分で何かお役に立てているかはそんなに実感がないかもしれません(笑)。皆さんよりは舞台経験が当然あるので、コントの立ち振る舞いなどはご提案させていただくことはあります」
――今後の構成作家としての野望は。
「僕は『ワールド・ビジネス・サテライト』の作家になることを目標にしているので、そこですね。以前、『ワールド・ビジネス・サテライト』を担当している作家さんと知り合ったんですけど、その時は作家としての自信がなくて、やりたいんです! と言えなくて……、番組に相応しいスキルを身に付けて、『ワールド・ビジネス・サテライトの作家やってます』って、いつか言いたいです」
――佐藤さんが担当するラジオ番組にも注目しています。
「ラジオは大好きなので自分がDJを担当する番組はもちろんやりたいのですが、自分がしゃべらなくてもいい、むしろ『この人のラジオを聞きたいな』と思う人の企画書を書くようにしています。日向坂46でいうと松田好花さん、潮紗理菜さん、富田鈴花さんとか……、特に松田さんの番組は、なんとかどこかで実現しますように。今、休養されていますけど、焦らず、元気になって、また声を聴かせてほしいですね。あ、ただの応援メッセージになってしまいました(笑)」
□佐藤満春(さとう・みつはる)、1978年2月17日生まれ、東京都出身。テレビ番組などの構成作家、お笑いコンビ「どきどきキャンプ」として活動し、“トイレ博士”としても番組やイベントに出演し、ラジオ番組のパーソナリティーなども務める。日本トイレ協会会員で、掃除能力検定士5級、名誉トイレ診断士、トイレクリーンマイスターなど、トイレに関するさまざまな資格を取得。2020年8月、集英社文庫より「トイレの輪~トイレの話、聞かせてください~」を出版した。