あきらめて掴んだ“構成作家としての道” どきどきキャンプ・佐藤満春インタビュー

お笑いコンビ「どきどきキャンプ」の佐藤満春(42)は、構成作家として数々の人気番組を支えている。日本テレビの「スッキリ!」「ヒルナンデス!!」、ラジオではニッポン放送の「オードリーのオールナイトニッポン」。Eテレ「ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!」では脚本を担当。彼は、どうやって構成作家としての道を歩んだのか? 構成作家という仕事にたどり着くまでの道のり、今後の野望について語ってもらった。

構成作家としても大忙しの佐藤満春【写真:ENCOUNT編集部】
構成作家としても大忙しの佐藤満春【写真:ENCOUNT編集部】

単独インタビュー どうやって構成作家としての道を歩んだのかを直撃

 お笑いコンビ「どきどきキャンプ」の佐藤満春(42)は、構成作家として数々の人気番組を支えている。日本テレビの「スッキリ!」「ヒルナンデス!!」、ラジオではニッポン放送の「オードリーのオールナイトニッポン」。Eテレ「ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!」では脚本を担当。彼は、どうやって構成作家としての道を歩んだのか? 構成作家という仕事にたどり着くまでの道のり、今後の野望について語ってもらった。

――構成作家として活動することになったきっかけを教えてください。

「単純にお笑いが好きというのと、ラジオに関わる仕事がしたいという気持ちがあり、2001年に芸人として活動を始めたのですが、08年に『爆笑レッドカーペット』という番組でショートネタブームにうまく乗ることができて、アルバイトを辞められて生活が一変しました」

――芸人としてのチャンスを掴んだわけですが、どのようにシフトチェンジを。

「チャンスを掴んだかどうかはわかりませんが……、生活は変わりました。当時は30から40組ほど、僕らと同じようにショートネタでテレビに出始めた芸人がいました。でも、いろんな番組に出させていただいて、芸人として何かできる気がしない……、という気持ちになることが多かったんです。もともと目立ちたくて芸人を始めたわけではないので、そういうところにたどり着くんですよね。その後、仕事が減っていくんですけど、自分の立ち振る舞い、適性みたいなことを考えて、舞台の脚本を書いたり、その時できることを始めることにしました」

――構成作家として長年、「オードリーのオールナイトニッポン」に携わっています。もともとラジオがお好きだったのでしょうか。

「僕は伊集院光さんの『Oh!デカナイト』を中学生の時に聞いて、その頃からラジオに関わる仕事をしたいと思っていました。オードリーがM-1グランプリ2008で2位になって、09年に『オールナイトニッポン』が始まるんですが、若林君にお願いして見学させてもらったんです。その時、番組の構成を担当している藤井青銅さんという作家の先生に、いろいろ相談させていただきました。『じゃあ毎週、見学に来れば』と言っていただいて、ただ見学するだけというのも何なので、構成作家の勉強としてお手伝いをする感じに。そこから会議に呼んでいただけるようになりました」

――ラジオだけではなく、テレビ番組の作家としても活躍しています。

「テレ朝チャンネル『オードリー春日のカスカスTV』(10年~11年)の立ち上げの際、担当の方に『テレビの構成作家もよかったらどう?』と声をかけていただき、企画を出したり、台本を書かせていただきました。テレビの作家デビューは、カスカスTVです」

――その後は、どのように構成作家の仕事が増えていったのでしょうか。

「構成作家を始めた後、若林君と南海キャンディーズ・山里さんのユニット『たりないふたり』のイベントや番組を手伝わせていただくことになりました。そこから、『たりないふたり』の企画・演出をしている安島隆さんに『スッキリ!』のプロデューサーが、バラエティーもできて報道をやりたいという人を探している、ということで紹介していただき、『スッキリ!』に入ることになりました。『クイズッス』のコーナーを担当する前は、2年間ほど報道コーナーに携わっていました」

――人と人とのつながりで仕事が増えっていったのですね。

「知り合いをたどって、『PON!』やケイダッシュのネタ見せからお世話になっている作家の三田先輩にお声がけいただき文化放送の特番や『ヒルナンデス!』『ノギザカスキッツ』という番組にも参加することになりました。あと、ずっとやりたかった『ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!』(NHK Eテレ)の脚本も、2年前から書いているんですが、それも知り合いの知り合いがプロデューサーで、たまたま『ニャンちゅう』の構成を変えるタイミングで声をかけていただいた感じです」

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