役所広司、コロナ禍で苦境の映画界を鼓舞 「乗り越えた時に素晴らしい作品ができる」

第33回東京国際映画祭のラインナップ記者会見が29日、東京・六本木の六本木アカデミーヒルズ49階タワーホールで行われ、俳優の役所広司が本年度のフェスティバル・アンバサダーを務めることが発表された。

東京国際映画祭の“顔”になる役所広司【写真:ENCOUNT編集部】
東京国際映画祭の“顔”になる役所広司【写真:ENCOUNT編集部】

第33回東京国際映画祭 「TOKYOプレミア2020」部門を新設

 第33回東京国際映画祭のラインナップ記者会見が29日、東京・六本木の六本木アカデミーヒルズ49階タワーホールで行われ、俳優の役所広司が本年度のフェスティバル・アンバサダーを務めることが発表された。

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 今年の映画祭の顔となる役所は「例年は若くて美しい女優さんがやっているのに、なんで俺なんだろうと躊躇しました」と照れ笑い。「東京国際映画祭は役者として育ててもらった。今年、実際やろうとした作品(出演作)は中断、延期になりました。その決断は大変だったと思うけども、正しかった。乗り越えた時に素晴らしい作品ができる。苦労はたくさんあると思いますが、スタッフは乗り越えていこうとしている」と話し、「(外出自粛期間中などは)身の回りのものを断捨離しました。こういうことは好きなんだと思いました。老いていく肉体を立て直そうと運動もしましたね」と明かした。

 新型コロナウイルス禍での開催となった今年はコンペティション部門、アジアの新鋭監督を集めた「アジアの未来」、日本の気鋭作品をそろえた「日本映画スプラッシュ」の3部門を1つに統合し、ワールド・プレミアやアジアン・プレミアとなる作品を集めた「TOKYOプレミア2020」部門を新設し、32作品を上映し、観客賞を選出する。東京国際映画祭フェスティバル・ディレクターの久松猛朗氏は「全体の作品数は前年比3割減となったが、バラエティーあふれる作品構成になった。25本がワールドプレミアになる。12本が初監督作。新しい才能が目撃できる」と胸を張った。

 第33回東京国際映画祭は10月31日~11月9日まで六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催される。

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