草なぎ剛、トランスジェンダー役を語る「ビビッと雷が落ちた」「僕の代表作になる」

「世界中の方に見ていただきたい」と草なぎは語る【写真:荒川祐史】
「世界中の方に見ていただきたい」と草なぎは語る【写真:荒川祐史】

内田監督「草なぎはもっと海外に紹介したい俳優」

――コロナ禍で撮影の影響はありましたか?

内田監督「草なぎさんのシーンを撮り終わってから撮影が中断しました。一果がバレエのコンクールに出場するラストシーンの撮影が2か月ほど延びましたが、(服部は)すごい筋トレをやってくれ、バキバキに筋肉がついて、成長した感じが出ていました。いい方に働いたと思っています」

――草なぎさんの俳優としての魅力は?

内田監督「いろんな国でも人気がありますが、もっと海外に紹介したい俳優さんです。日本って映画的レベルがとても低いと言われますが、そんなことはないし、悔しい思いです。素晴らしい役者さんがいるんだと声を大きくして伝えたい。草なぎさんはそれを背負っている方。日本でもきっちり見ていただいて、海外にも持っていきたい」

――注目して欲しいところは?

草なぎ「どのシーンもやっぱり欠けてはいけないので、全部ですが、クライマックスに向けて、一果と凪沙の心が通い合っているあたりはとても感動的なので、見て欲しいですね。この作品は自分の代表作になる作品だと思うので、自信を持って、世界中の方に見ていただきたいと思っています」

□草なぎ剛(くさなぎ・つよし)1974年7月9日生まれ。1991年CDデビュー。主な出演作は「黄泉がえり」「日本沈没」「あなたへ」「クソ野郎と美しき世界」「まく子」「台風家族」。ドラマには「僕と彼女と彼女の生きる道」「任侠ヘルパー」など。舞台作品にも出演。

□内田英治(うちだ・えいじ)1971年3年27月生まれ、ブラジル・リオデジャネイロ生まれ。週刊プレイボーイ記者を経て99年、「教習所物語」で脚本家デビュー。2014年、「グレイトフルデッド」がブリュッセル・ファンタスティック映画祭(ベルギー)など映画祭で評価された。16年、「下衆の愛」はスマッシュヒットを記録し、世界30か国以上の映画祭で上映された。近年はNETFLIX「全裸監督」の脚本・監督を手がけた。

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