須藤蓮ビックリ「古川琴音の存在感がすごい」NHK朝ドラ「エール」の娘役でも注目
女優の伊藤沙莉、瀧内公美らが出演するオムニバス映画「蒲田前奏曲」の舞台あいさつが26日、東京・大森のキネカ大森で行われ、出演の須藤蓮、古川琴音、松林うらら、中川龍太郎監督が登壇した。この日は公開2日目、京浜東北線の隣駅、蒲田が舞台ということもあってか、満席となった。
オムニバス映画「蒲田前奏曲」舞台あいさつ
女優の伊藤沙莉、瀧内公美らが出演するオムニバス映画「蒲田前奏曲」の舞台あいさつが26日、東京・大森のキネカ大森で行われ、出演の須藤蓮、古川琴音、松林うらら、中川龍太郎監督が登壇した。この日は公開2日目、京浜東北線の隣駅、蒲田が舞台ということもあってか、満席となった。
本作は売れない女優、蒲田マチ子(松林)の眼差しを通して、“女”であること、“女優”であることで、女性が人格をうまく使い分けることが求められる社会への皮肉を、周囲の人々との交わりとともに描く全4話の連作長編。須藤、古川は、戦時下の蒲田を背景に、姉と弟の複雑な愛情を描いた第1番「蒲田哀歌」に出演した。
マチ子の弟を演じた須藤は、蒲田の街の印象を聞かれると、「(共演の)古川さんの印象が強すぎて、覚えていないほど。こんな強烈な女優さんがいるのかと思いました。作り込んでいないのに、存在感がすごい」と絶賛。
古川は、NHK連続テレビ小説「エール」で主人公夫婦(窪田正孝、二階堂ふみ)の娘役として出演することが決まっている注目の若手で、戦時中の空襲で亡くなった女の子の幽霊という難役に挑戦。「現代に住む2人(松林、須藤)とは違う、浮いた存在に見えてほしいと思っていました。たたずまい、しゃべり方をちゃんとしたり、違和感を持ってもらえるようにしました。役を作り込みましたが、アドリブには苦しみました。蒲田は古い商店街や屋根が低い通りがあったり、昔の日本を感じました」と振り返った。
松本穂香主演の映画「わたしは光をにぎっている」などで知られる中川監督は「戦時中、生きたくても生きられなかった人がいるということを思ったら、自然と脚本が書けた。気に入っている作品です。『蒲田前奏曲』は4つの物語で1つの作品。ほかの作品も個性がある。4つの作品を1本のものとして見る映画体験はなかなかないと思いますので、楽しんでください」。
最後に、本作の企画・プロデュースを手掛け、MCを務めた松林は「公開2日目になりましたが、満席になりました。ありがとうございます。感想などをSNSで広げてください」とアピールした。