宇野愛海、続編へ意欲 SKIPシティ国際Dシネマ映画祭観客賞「歩けない僕ら」劇場公開
女優の宇野愛海(なるみ、21)が9日、東京・銀座で行われた主演映画「歩けない僕らは」(佐藤快磨監督、11月23日公開)の公開を記念した会見に、堀春菜(22)、山中聡(47)、佐藤快磨監督(30)とともに出席した。
女優の宇野愛海(なるみ、21)が9日、東京・銀座で行われた主演映画「歩けない僕らは」(佐藤快磨監督、11月23日公開)の公開を記念した会見に、堀春菜(22)、山中聡(47)、佐藤快磨監督(30)とともに出席した。
本作は、回復期リハビリテーション病院の新米理学療法士のヒロイン(宇野)が慣れない仕事に戸惑いつつも、患者たちと向き合い、成長する姿を描く37分の短編。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019短編部門で観客賞を受賞し、満を持しての劇場公開となった。宇野は岩井俊二氏のプロデュースの連続ドラマ「なぞの転校生」(2014年)、映画「罪の余白」(2015年)など出演するなど注目の若手女優の1人。また、堀はPFFアワード2014映画ファン賞&観客賞を受賞した佐藤監督の「ガンバレとかうるせぇ」(2014年)で主演デビューを飾り、主演映画「空(カラ)の味」(2016年)で第10回田辺・弁慶映画祭女優賞を受賞するなど活躍中だ。
役作りのため、理学療法士の話を聞いた宇野は「人対人のお仕事で、正解がないお仕事だと感じました。期間が決められているリハビリは、どんなベテランになっても緊張感があるものなんだろうなと思いました。理学療法士の方が涙を流しながらお話してくださり、身が引き締まる思いがしました。人の命を預かるというよりも、人の人生を左右する医療機関なので、『責任感』という言葉だけでは言い表せないものがあります」と神妙に語った。
プロデューサーの提案を受けて、脚本を書いたという佐藤監督は「回復期リハビリ病院がどんなものかも分かりませんでした。歩けない人の話を、歩ける自分が描くのには葛藤もあり、1年弱、取材をさせてもらった中、材料をかき集めていきました。でも、今でも描き切ったという思いはない。『なぜ長編にしないのか』という声もいただいたので、パート2を描いてみたい」と話した。この監督の言葉を受けて、宇野も「2で」と意欲。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭では上映会場が満席になった本作。劇場公開の反響の大きさ次第では、続編の製作もあるかもしれない。
「歩けない僕らは」は、「ガンバレとかうるせぇ」(70分)と併映で、11月23日から東京・新宿K’s cinema(連日午前10時~)ほかで公開される。