著名人に新生児が誕生すると、どの国でもニュースとして扱われるが、この人の場合は特別である。

　米テレビ局「CNN」のニュース番組「アンダーソン・クーパー360°」でキャスターを務めるアンダーソン・クーパー氏は、2012年から同性愛者であることを公言している。だが今春、彼に子どもが誕生したとのニュースが流れ、多くの人が驚かされた。

　そして今月18日、米メディアに生後5か月になる長男・ワイアット君を公開するとともに、代理母に出産を依頼した事実を明かした。米誌「ピープル」に詳細を述べている。

「ゲイの人間として、子どもを持つことは不可能だと長い間、思っていました。ですから、今、父親になれる道を開いてくれた方々、特に産んでくださった女性には深く感謝しています。そして医師や看護師の方々にもお礼を申し上げたい」

　代理母になった女性は既婚者で、夫と子どもがいるが、クーパー氏の代理母になることに前向きだったという。

　クーパー氏は12歳の時にすでに自分が同性愛者であることを自覚していたという。それは同時に、子どもは持てず、親にもなれないことを知ることでもあった。

　本人としては、子どもが産まれたことで、将来に向けて前向きになることができた様子だ。子どもの話になると、多幸感に満たされるという。

「いま本当の人生が始まったように感じています」