独立から5年 柴咲コウ、女社長役で見せる“芸能界の裏と光”「自分の世界そのもの」
俳優・柴咲コウが11月19日スタートのABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』(水曜午後10時より毎週無料配信、全6話)で主演を務める。芸能界のスキャンダルを題材に、独立した女社長・咲を演じる。自身も大手から独立した経歴を持つ柴咲が作品への思いや役作り、そして共演者との関係について語った。

ドラマ『スキャンダルイブ』で主演
俳優・柴咲コウが11月19日スタートのABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』(水曜午後10時より毎週無料配信、全6話)で主演を務める。芸能界のスキャンダルを題材に、独立した女社長・咲を演じる。自身も大手から独立した経歴を持つ柴咲が作品への思いや役作り、そして共演者との関係について語った。(取材・文=平辻哲也)
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「以前からプロデューサーと『何かおもしろいことをやりたいね』と話していたんです。企画をいただいて脚本を読んだ時、『これはまさに自分がいる世界そのものだな』と感じました。芸能界のスキャンダルには、外から見られる顔と、内側で起きている現実の両面がある。それを丁寧に描こうとする作品だと思い、挑戦してみたいと思いました」
本作は芸能事務所と週刊誌によるスキャンダルをめぐる攻防を描く社会派エンターテインメント。柴咲が演じるのは、大手事務所から独立して小さな事務所を立ち上げた女性社長。権力やしがらみに翻弄されながらも、所属タレントを守るために奮闘する人物だ。
「世間が想像する“ビシッとスーツを着た経営者”というより、現場第一主義でタレントファーストな人です。大手から抜け出して、いじめや圧力に立ち向かいながらも決して屈しない強さを持っている。ヘアメイクやスタイリングも現実離れせず、華やかさを残すことを意識しました」
実際、柴咲自身も2016年からエンタメ・コマース事業を展開する会社を経営している。2020年には大手プロダクションとのマネジメント契約を満了し、現在は自身だけではなく、若手のマネジメントも行っており、今回の役は「当て書き」のようにも見える。
「私自身の状況が反映されている部分も多いと思います。ここ5年ほどで環境が大きく変わりましたし、もし独立していなければ、この役は生まれなかったかもしれません。現実とリンクする部分があるからこそ、自然に役に入り込めた気がします」

川口春奈とは初顔合わせ
共演する川口春奈とは初顔合わせ。「メディアで見るイメージそのままで、嫌味がなくて本当に好感度が高い方です。作っている感じがなく自然体で、『そりゃモテるよね』と思いました。役柄上では対立関係ですが、対峙した時の表情に本当に役としての感情が宿っていて、空気が一変するのを感じました。とても頼もしかったです」
撮影の中で印象的だったのは、物語のクライマックスとなるシーンだ。
「監督やカメラマンの熱量が非常に高く、現場全体が緊張感に包まれていました。完成した映像を見て『ああ、こういう意図だったのか』と改めて理解する部分も多く、特別なシーンになったと思います」
さらに、冒頭の全力疾走シーンも忘れられないという。「高いヒールを履いたまま走らなければならなくて本当に大変でした。体力的な負担だけでなく、女社長としての気迫を出しながら走るのは挑戦でしたね」と笑う。
“芸能界のスキャンダル”を題材にしたこのドラマについては、柴咲自身も特別な思いを抱いている。
「芸能に限らず、社会の闇を暴く記事には価値観を変える力があると思います。ただ芸能については、やはり“書かれる側”なので正直なところビクビクしています」と笑いつつ、「それでも、この作品が描こうとしているのは単なるゴシップではなく、人間が抱える矛盾や葛藤だと思うんです」
座長としての意識について尋ねると、落ち着いた表情でこう答えた。
「作品は監督の頭の中にあるものを形にするもの。俳優としては、求められたことを的確に表現することを心がけています。その上で違和感があれば率直に話し合う。長い撮影期間を共に過ごす現場だからこそ、ピリピリせずに楽しく臨める空気づくりも大切にしています」
柴咲は作品への思いを率直に口にする。「作品は反応ありきの世界。今回のドラマがどう受け止めてもらえるのかが一番気になります」。主演としての責任感と、観客からの反応に真摯に向き合おうとする姿勢がにじむ。芸能界の光と影を描く『スキャンダルイブ』で、柴咲がどのような存在感を示すのか注目が集まる。
□柴咲コウ(しばさき・こう)8月5日生まれ、東京都出身。1998年にドラマ『倶楽部6』で俳優デビュー。映画『GO』(2001年)で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞と新人俳優賞をダブル受賞して、話題となった。その後も大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017年/NHK)で主演を務める一方、歌手活動でも注目を集めている。近年の出演作は、映画『君たちはどう生きるか』(23年)、『蛇の道』(24年)、『でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男』(25年)など。
トップアイドル時代にバイクでアメリカ横断、ベンツ、ロードスター…多彩な愛車遍歴(JAF Mate Onlineへ)
スタイリスト: 柴田 圭
ヘアメイク: SHIGE(AVGVST)
アイテム
・ドレス / FETICO(THE WALL SHOWROOM)
・ピアス(右耳) /avgvst
※その他スタイリスト私物
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問い合わせ先
・THE WALL SHOWROOM
tel: 050-3802-5577
・avgvst
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