団体解散からの再スタート 武藤敬司のDNAは生き続ける

「大変だけど、興行は魅力たっぷり。やり続ける」

 ひとつだけ、変更することがある。「河野真幸&アンディ・ウー自主興行」という大会名である。「長い。何とかしたい」と、声を揃える河野とアンディ。2人のSNSで募集を始めている。

 団体の解散で、弱い立場の若手選手などが、そのままプロレス界から去ってしまうことも多いが、今回は河野とアンディの踏ん張りで「明るい未来」が見えてきた。

「いろんな業界の人たちが手弁当でサポートしてくれる。人と人の絆のありがたみを、改めて思い知った。皆さんに恩返ししたい」と河野。アンディも「大変だけど、興行は魅力たっぷり。やり続ける」とキッパリ。

 プロレスラーは試合をしてナンボ。トレーニングも大事だが、トレーニングだけでは試合勘が薄れてしまう。まして伸び盛りの若手は特に試合に臨むことが重要だ。

 今はまだ、実力も実績も経験も、何もかもが足りないが、ここから未来のスター選手が生まれるかもしれない。プロレスラーは試合に生き様が出る。今の苦労もきっとリング上に反映されるはず。

 元W-1勢の今後に幸あれ。

次のページへ (3/3) 【画像】武藤の遺伝子は後輩たちに脈々と受け継がれている
1 2 3
あなたの“気になる”を教えてください