「踊る大捜査線」の亀山氏が贈るジャズドキュメンタリー 「ジャズ喫茶に助けられた」

伝説のジャズ喫茶を描くドキュメンタリー映画「ジャズ喫茶ベイシー Swifty の譚詩」が18日、東京・吉祥寺のアップリンク吉祥寺で初日を迎え、星野哲也監督、エグゼクティブプロデューサーの亀山千広氏が登壇した。

星野哲也監督(左)、亀山千広エグゼクティブプロデューサー
星野哲也監督(左)、亀山千広エグゼクティブプロデューサー

伝説のジャズ喫茶を描くドキュメンタリー映画 星野哲也監督&亀山千広氏が登壇

 伝説のジャズ喫茶を描くドキュメンタリー映画「ジャズ喫茶ベイシー Swifty の譚詩」が18日、東京・吉祥寺のアップリンク吉祥寺で初日を迎え、星野哲也監督、エグゼクティブプロデューサーの亀山千広氏が登壇した。

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 世界中のジャズメンや文化人たちがこぞって来店する、岩手県一関市にある伝説のジャズ喫茶「ベイシー」(現在、新型コロナウイルス禍で閉店中)の初ドキュメンタリー。マスター・菅原正二氏が50年にわたってこだわり抜いた唯一無二の音と“ジャズな生き様”を描き、ミュージシャンの渡辺貞夫氏、建築家の安藤忠雄氏、女優の鈴木京香らが出演した。

 今夏は4K版の「真夏の夜のジャズ」、「マイルス・ディヴィス クールの誕生」とジャズ・ドキュメンタリーが続々と公開中。本作はアップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺の2館で封切られたが、いずれも毎回満席という大盛況だった。

 飲食店「ガランス」「焼肉ケニヤ」の経営者で、本作が初監督となる星野氏は「ベイシーを記録しておきたかった。(菅原さんは)OKはなかなか出してくれなかった。メガネにかなうものができるのか、出禁になるんじゃないかと思いながら撮った。素材は150時間以上あったが、(店自体は)50年やっているので、一瞬かもしれない」と振り返った。

 フジテレビ時代には「ロングバケーション」「ビーチボーイズ」「踊る大捜査線」などヒットを飛ばし、現在はBSフジ代表取締役社長の亀山氏は「最初、(監督に)『応援はするけど、協力はできない』と言ってきた。ところが、BSフジを任されることになり、文化や教養の香りを立てたドキュメンタリーにできると思った。若い頃は新譜が買えなかったので、ジャズ喫茶に助けられた。(レコードを演奏するというスタイルの)ジャズ喫茶は日本だけの文化。あり続けることが大事」と話した。

 星野監督は「若い人に見てもらいたい。ひとよがりのファンがジャズを難しくしてしまった。若い人はヒップホップが好きだが、ジャズも同じような体験、感動があるので、刺さるものがあるはず。若い人に見てもらいたい」とアピールしていた。

次のページへ (2/2) マウスシールドを付けて会見した星野監督と亀山氏
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