月9女優からIT企業の広報担当に転身 小柳舞佳さんが女優業の“表と裏”を激白

都内にあるIT企業「情報戦略テクノロジー」に勤務する小柳舞佳さんは、昨年末までは芸能事務所に所属し、「小柳まいか」の名前で月9と呼ばれるフジテレビ系の人気看板ドラマ枠や大手携帯会社ソフトバンクのCMなどにも出演していた女優だった。情報戦略テクノロジーは、「ゼロ次請け」のミッションのもと、技術者がエンドユーザーたるクライアントと肩を並べてITソリューションを提供するSIer(システムインテグレーター)であり、グループ会社では業界構造を改革するプラットフォーム事業を立ち上げるなど、業界の中でも異端な企業だ。23歳の現在、彼女はそのIT企業で広報を担当している。芸能界から時代の最先端を走る企業へ華麗な転身をなした小柳さんに今だから言える芸能界の舞台裏を聞いた。

情報戦略テクノロジーで広報担当する小柳舞佳さん【写真:荒川祐史】
情報戦略テクノロジーで広報担当する小柳舞佳さん【写真:荒川祐史】

2015年のフジテレビ系「5→9~私に恋したお坊さん~」にレギュラー出演

 都内にあるIT企業「情報戦略テクノロジー」に勤務する小柳舞佳さんは、昨年末までは芸能事務所に所属し、「小柳まいか」の名前で月9と呼ばれるフジテレビ系の人気看板ドラマ枠や大手携帯会社ソフトバンクのCMなどにも出演していた女優だった。情報戦略テクノロジーは、「ゼロ次請け」のミッションのもと、技術者がエンドユーザーたるクライアントと肩を並べてITソリューションを提供するSIer(システムインテグレーター)であり、グループ会社では業界構造を改革するプラットフォーム事業を立ち上げるなど、業界の中でも異端な企業だ。23歳の現在、彼女はそのIT企業で広報を担当している。芸能界から時代の最先端を走る企業へ華麗な転身をなした小柳さんに今だから言える芸能界の舞台裏を聞いた。

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「芸能界に入って最初は何もかも初めてで、カメラを向けられるのも、お芝居をするのもワクワク、ドキドキで100%満たされていました。最初は調子よくオーディションも合格し、仕事あり、楽しい、楽しい、いけるよ、私、みたいな感じでした」

 約30社もの芸能事務所からスカウトの声がかかった逸材。高校卒業と同時に芸能界入りし、短大に入学した2015年にASIAN KUNG-FU GENERATION「オペラグラス」のミュージックビデオ(MV)でデビュー。同年、フジテレビ系「5→9~私に恋したお坊さん~」でドラマ初出演。主人公(石原さとみ)が勤める英会話教室の生徒の女子高生役だった。

「せりふはなくても、レギュラー出演だったので現場にいる時間は長いし、共演者と一緒にいる時間も長かったので仕事している感はありました。役者さんのお芝居を間近で見て、夢みたいな気分だったのと同時に、自分もこんなふうになりたいと強く思ったのを覚えています」

 謙遜気味に語るが、月9女優として、女優の魅力、芸能界の楽しさ、大変さも味わった。

「芸能の仕事の魅力は、地方ロケなどで普通なら出会えない方にたくさん出会って、いろんな人の価値観に触れ、自分の世界観が広がること。お芝居では、自分ではない人になるので、何人もの人生を生きられる。そこが魅力、ぜいたくですよね。本当に不思議で、演じる人物が悲しい状況にあると、私生活の自分も悲しくなり、どこか役とリンクしてしまいます。その感覚はやった人にしか分からない魅力なのかなと思います」

次のページへ (2/3) 女優を続けられる人は…「精神的にタフじゃないとやっていけません」
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