武藤敬司×古舘伊知郎の対談が実現 伝説の名調子が「10.11」ノアで再現か?「実況乗っ取っちゃおうかな」
10月11日に東京・両国国技館にて『LINEヤフー PRESENTS WRESTLE ODYSSEY』を開催するプロレスリング・ノア。2日の記者会見では、当日の後半戦のABEMAゲスト解説として武藤敬司と古舘伊知郎が出演することを発表したが、その2人が『ABEMAプロレス公式YouTubeチャンネル』の収録後に囲み取材に応じた。

2023年2月の武藤引退試合で出会ったレスラーたちの話題に花が咲く
10月11日に東京・両国国技館にて『LINEヤフー PRESENTS WRESTLE ODYSSEY』を開催するプロレスリング・ノア。2日の記者会見では、当日の後半戦のABEMAゲスト解説として武藤敬司と古舘伊知郎が出演することを発表したが、その2人が『ABEMAプロレス公式YouTubeチャンネル』の収録後に囲み取材に応じた。
武藤敬司と古舘伊知郎といえば、武藤が1984年10月に新日本プロレスでデビューして以来の仲。期待のホープと名物実況アナウンサーという関係性は時代を超え、2023年2月の武藤の引退試合では、古舘がほぼ610文字の詩の朗読を送る場面もあった。
都内で行われた収録は、終始和やかなムードで行われた。古舘はあの感動的な引退試合に招待されたことを改めて感謝し、武藤は古舘が早めに会場入りし念入りに準備をしていたことに感銘を受けていた様子。
その後は引退試合に出場した選手の裏話。ノアの清宮海斗は、彼の祖父が古舘の実況の大ファンだったとのこと。当時新日本の内藤哲也は、古舘と目が合ったときににっこりと笑みを浮かべたという。古舘が新日本の実況をしていた時代にはまだ入門すらしていなかった内藤だが、実況を通じて二人は時代を超えてつながっていた形だ。
武藤は古舘の声について質問。古舘は激しい後遺症こそないものの、声帯が硬直してきているとのこと。しかも幼少の頃に首を痛めたことがあり、その痛みに実況で声を張り上げるときの首の痛みが加わったことで、レスラーの痛みを共有しているみたいで嬉しいという。

「実況マイクを奪っちゃおうかな」…あの名調子がノアでよみがえる?
実は武藤の引退試合には故・アントニオ猪木さんも招待予定だった。「猪木さんは『80歳になった最初の仕事が武藤の仕事かよ、ちぇっ』なんて言っていたけどね」と、猪木さんの思い出話へ。猪木さんの最後のリング登場となった、武藤プロデュースの『プロレスリング・マスターズ』の際に、猪木さんがすこぶる機嫌が悪かったがお客さんの声援を聴いて少しずつプロレスラーの顔に戻っていったこと、長州力が控室でキレていたことなど裏話に花が咲いた。
ちなみに古舘が実況席に座るのは、1998年4月に東京ドームで行われたアントニオ猪木さんの引退試合以来。ゲスト席は初めてというが、以前F1でゲスト解説をした際にボロボロになった経験から「今回は不吉だよ」と強烈な前振り。古舘は「プロレスは世相を映す鏡」という言葉を出すと、武藤は「猪木さんもよく言っていましたよ」。当日は武藤に“おんぶに抱っこ”でいくという古舘に、武藤は「勘弁してよ、ファンからは『プロレスを知らない』と言われているんだから」と自虐発言。それに対して古舘は「解説は苦手だから、実況を乗っ取っちゃおうかな」と怪気炎を上げた
収録語の囲み取材で、古舘は武藤について「根本的なエネルギーが元気な人。富士吉田の磁場じゃないかと思うくらい」と、武藤の出身地になぞらえて評価。武藤と話していると、40年前にタイムスリップできるといい、11日のゲストでも昔の実況アナウンサーの血が騒ぎそうだと語った古舘。武藤がアメリカでも大活躍したことを受け、『アントニオ猪木アメリカンプロレス説』の話に飛躍、猪木さんにその話をしたときに煙に巻かれたというエピソードも披露。改めて実況マイクを奪ってしまう可能性を示唆した古舘に対し、武藤もどんどん焚きつける状況……戦いはリングだけではなさそうだ。
今回の収録の模様は、『ABEMAプロレス公式YouTubeチャンネル』(https://youtube.com/@wrestling_abema)にて10月9日午後6時に公開される。
※古舘氏の『舘』の正式表記は舎へんに官
