俳優の山田孝之が16日、都内の国際フォーラムで行われた「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」プロジェクト発表記者会見に登壇した。

「MIRRORLIAR」は、役者を目指す全ての人に「学び」と「チャンス」を提供するため、山田、阿部進之介、伊藤主税らが発起人となり、2017年にスタートしたサービス。若手とベテラン、メジャーとインディーズが融合して映画を作り上げる新プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」では、36人の映画監督による短編オムニバス映画を4シーズンに分けて製作し、1stシーズンを2021年夏に全国の劇場で公開する。

　全36本の作品の中には、著名な俳優・映画監督24人によるオリジナル作品も含まれ、阿部のほか、俳優の安藤政信、志尊淳、柴咲コウ、水川あさみが初監督を務めることが明らかになった(今回は全36作品中12人の監督を発表)。

　山田は、監督陣の選定について、「自分も違う表現をしてみたい、映画を作ってみたいという気持ちがある人が向こうから声をかけてくださった場合もありますし、僕らの方からお声がけして、やりたい！　と言ってくださる方もいました。ちょっと怖いな……、という人の背中を押して、サポートしてくれるならやってみる！　という方もいます」と説明した。

　監督デビューが決まった阿部は、「まだ生まれていないものが、これから生み出される。それを自分で生み出すということにワクワクしています」と心境を語り、一般クリエーターの応募については、「新たな才能が出てきてくれるのも楽しみです。映像表現する仲間だと思っていますし、映画というものを一緒に盛り上げていけたらいいなと思っています」と期待を込めた。

　監督としても本プロジェクトに参加する山田は、キャスティングの構想について聞かれ、「ざっくりとしたプランで、僕とこの人かな？　というのはあったんですが、ほかの参加監督から『孝之、出てよ』とけっこう言われていて、全部応えていたら、山田だらけの映画祭になってしまう」と苦笑し、「だから僕の作品に僕は出ないで、逆に別の監督をキャスティングしてやろうと思っています」と予告した。