女優の吉高由里子、俳優の横浜流星が出演する映画「きみの瞳が問いかけている」(三木孝浩監督、10月23日全国公開)の完成報告イベントが15日に行われ、ダブル主演を務める吉高と横浜が撮影エピソードを披露した。

　吉高が不慮の事故で視力と家族を失った女・明香里、横浜が罪を犯しキックボクサーとしての未来を絶たれた男・塁を演じた本作は、光を失って生きてきた2人が織りなす運命が描かれた純愛ラブストーリーとなっており、吉高は8年ぶりの恋愛映画挑戦となった。

　本作が初共演作となる2人。お互いの印象を聞かれ吉高は、「画面で見るより実際に見る方が落ち着いて見える。ピンクの髪のイメージが強かったんですけど(笑)、お話ししていてもしっかりしているし、ちゃんと真面目にいろんなことを考えている方だと思いました」とコメント。司会が「23歳と思えませんよね？」と聞くと、「思えません。私はもっとヘラヘラしていました」とにっこり微笑んだ。

　一方、横浜は吉高の印象について、「いい意味でテレビのまんまというか、明るくて、すごく元気で、場の空気を和ませてくれる方です」と説明。横浜自身は人見知りだというが、「出会って1時間も経たないくらいで、見事に(心の扉を)開けられましたね。現場でも吉高さんが引っ張ってくれたので助けられました」と撮影を振り返った。

　役作りについてのトークでは、吉高が盲目の明香里を演じるために盲学校に行き、細かなしぐさなどを学んだエピソードを紹介。キックボクサー役を演じた横浜は、極真空手の世界大会で優勝したことがあるが、「キックボクシングの蹴り、パンチを一から学んで、(空手とは)ぜんぜん違うので、１つひとつ修正する作業をしました」と明かし、「僕はちょっと細かったので、1か月くらいで10キロくらい増量しました」と役作りについて語った。そんな横浜の肉体について三木監督は、「キックボクシングのシーンで、横浜くんの腹筋と背筋を見た時、ズキュンとしました」と称賛していた。

　今作はどんな映画か聞かれると、吉高は「誰かに会いに行きたくなるような映画」、横浜は「愛について考えさせられた映画」と回答。最後に吉高が作品公開へ向け、「この映画を楽しみにしてくださる方がたくさんいてうれしいです。見終わったあと、期待値を超えるような映画になっていると思います。公開まで感情をためておいてください」と語り、笑顔でイベントを締めくくった。