志村けんさんの訃報は撮影現場にも大きな衝撃 朝ドラ「エール」悲しみ乗り越え再開へ

新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月中旬から収録を見合わせ、第12週を最後に放送を中断していたNHK連続テレビ小説「エール」。6月中旬から感染症対策のマニュアルに沿って撮影を再開させ、9月14日にいよいよ放送が再開されることになった。

志村けんさん【写真:Getty Images】
志村けんさん【写真:Getty Images】

9月14日にいよいよ放送が再開となる「エール」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月中旬から収録を見合わせ、第12週を最後に放送を中断していたNHK連続テレビ小説「エール」。6月中旬から感染症対策のマニュアルに沿って撮影を再開させ、9月14日にいよいよ放送が再開されることになった。

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 新型コロナウイルスの感染対策を徹底しながらの撮影再開だ。制作統括の土屋勝裕氏は「とにかく対策をしながら収録をしている」と説明する。本番以外ではマスクとフェースシールド着用の徹底、スタジオ内が密にならないようスタッフによる事前シュミレーションの実施など、これまでとはまた違ったスタイルでの収録が続いているというが、土屋氏は「今までのペースでは撮れていない。第何話で終わりにするのかは、状況を見ながら検討中」と今後の放送予定についても言及した。

 マスクやフェースシールドの着脱、都度のメーク直しなど「効率的には2割ダウン」だという撮影現場。それでも本番の数を少なくしたり、ロケではなくスタジオ撮影で対応したりと現場は必死にこの状況に向き合っている。

 3月30日に放送をスタートさせた朝ドラ「エール」。すでに新型コロナウイルスが猛威をふるい始めていた中で迎えた晴れの日に飛び込んできたのが、志村けんさんの訃報だった。志村さんが新型コロナウイルスによる肺炎で3月29日に死去したという衝撃的な一報は、瞬く間に日本中をかけめぐった。主人公・裕一に大きな影響を与える作曲家役で朝ドラ初出演を果たしていた志村さん。その突然の死は、「エール」の撮影現場にも大きな衝撃を与えた。

 土屋氏は「志村さんがお亡くなりになって、コロナの恐ろしさ、怖さを感じた。スタッフも当然そうですが、窪田さん(裕一役)も3週間前には共演していた志村さんが(亡くなった)ということもあって、とてもショックを受けられていた」と当時を振り返った。

 新型コロナウイルスで志村さんを失い、前代未聞の収録中断も経験。それでも「エール」の現場はよみがえった。土屋氏は「2か月半のブランクは全く感じない」と主演の窪田、二階堂ふみの集中力を絶賛する。日本の朝に、裕一と音のエールが届くまで、あと少しだ。

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