南こうせつや森山良子、イルカら豪華アーティストが集結するライブ「青春が止まらない」が22日、大阪城ホールで開催される。ABCラジオの人気番組「ドッキリ！ハッキリ！三代澤康司です」(月～木曜、午前9時～)パーソナリティーの三代澤と話芸家・山田雅人の「アラ還」が、同世代に向けて“あきらめない思い”を歌と笑いのメッセージで届けようと立ち上がった。「ここからがスタート」と話す山田にライブの見どころを聞いた。

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――今回のライブのきっかけについて教えてください。

「三代澤さんとは同年代で、テレビやラジオを通じて30年以上の付き合いになるんですが、『ドッキリ！ハッキリ！三代澤康司です』に2017年からレギュラーで出演させてもらって、一緒に漫才やったり歌を作ったりしてるんですよ。それで、今年に入って新型コロナウイルスの感染拡大で、大阪城ホールで予定されていたコンサートが次々と中止になって、ホールが空いているという知らせがあったんです。そこで、三代澤さんやスタッフと話し合って、この状況にうつむいているだけじゃなくて、何か笑いや歌など僕らが出来ることでお客さんにメッセージを届けようと思ったのがきっかけなんです」

――「青春が止まらない」というタイトルにはどんな思いが込められているのでしょう？

「『青春が止まらない』は三代澤さんと僕が作った歌の曲名なんです。作詞を三代澤さん、作曲を僕が担当して、『還暦になっても気持ちはいつも青春が止まらない』という、今の困難な状況にあってもあきらめないこと。同じ時代を生きてきたお客さんと一緒に上を向いて歩こう。一緒に明日を見つけましょう。そんな意味が込められているんです」

――実現に向けて南こうせつさんが大きな役割を果たしたとお聞きしました。

「そうなんです。僕も三代澤さんも、こうせつさんに影響を受けて育った世代です。2人で『こうせつ市場』という漫才コンビを組んで活動したり、『青春が止まらない』もこうせつさんに影響を受けて作った曲なんです。だからいつか大きいステージでやるときは、こうせつさんをゲストに呼ぼうってずっと話をしていたので、今回の企画を真っ先に相談したところ、ご賛同いただいて、他の出演者の方にも声をかけてくださったんです」

――南こうせつさんをはじめ、森山良子さん、イルカさん、杉山清貴さん、馬場俊英さん、押尾コータローさんと豪華な出演者が集まりました。

「フォーク世代の僕らにとって“青春そのもの”だったこうせつさんや森山さん、イルカさん。実はこうせつさんのファンだという同世代の杉山さん。今この時代にこそ『スタートライン』を聞いてほしい馬場さん。そして僕も大好きな日本一のギタリスト押尾さん。これだけのアーティストがそろうコンサートもなかなかないですよね」

――同世代はもちろんですが、子どもたちの世代にも伝えていきたいアーティストの皆さんですよね？

「娘の影響もあって、最近の曲もよく聞いていて。瑛人さんの『香水』は、良い曲ですよね。“夜中にいきなりLINEが来る”って歌詞があるじゃないですか？　これって僕らの時代は、“夜更けの電話あなたでしょ”　これ『オリビアを聴きながら』ですよね」

――確かにそうですね(笑)。歌には世代を超えた共通点があるんですね。

「そうなんですよ。以前、尾崎亜美さんに聞いた話で、『歌は歌ったときに生まれるもんだ』って。つまり昔の曲でも、今歌ったら、その瞬間、新しく生まれ変わるっていう」

――それこそがライブだと。

「そうなんです。だから同世代だけじゃなくて、若い世代の人たちにも見てほしいんです。これが記念すべき1回目となって、ここから5回、10回と続けていきたい。そんなコンサートなんです」