武田真治、大好きな「チェッカーズ」を熱弁 校則を見事にすり抜けた“チェッカーズカット”
俳優でミュージシャンの武田真治がデビュー30周年を迎え、24年ぶりとなるソロアルバム「BREATH OF LIFE」を9月9日にリリース。2018年に放送された「みんなで筋肉体操」(NHK総合)で“筋肉俳優”として脚光を浴び、「凪のお暇」(TBS)、「ドクターX」(テレビ朝日)と話題のドラマに次々と出演。さらにバラエティー番組「しくじり先生」(テレビ朝日系)ではつらい過去を大激白し、ネットでも「神回」と呼ばれ話題となった。一方、プライベートでは今年7月に結婚を発表し、公私ともに充実した日々を送る。そんな武田の魅力に迫るインタビュー。後編は「思い出の曲」からひもとく「武田真治の音楽ルーツ」を紹介する。
思い出の曲から振り返る「武田真治の音楽ルーツ」
俳優でミュージシャンの武田真治がデビュー30周年を迎え、24年ぶりとなるソロアルバム「BREATH OF LIFE」を9月9日にリリース。2018年に放送された「みんなで筋肉体操」(NHK総合)で“筋肉俳優”として脚光を浴び、「凪のお暇」(TBS)、「ドクターX」(テレビ朝日)と話題のドラマに次々と出演。さらにバラエティー番組「しくじり先生」(テレビ朝日系)ではつらい過去を大激白し、ネットでも「神回」と呼ばれ話題となった。一方、プライベートでは今年7月に結婚を発表し、公私ともに充実した日々を送る。そんな武田の魅力に迫るインタビュー。後編は「思い出の曲」からひもとく「武田真治の音楽ルーツ」を紹介する。(取材・文=福嶋剛)
――今回は当時聞いていた曲とともに武田さんの懐かしい思い出話をお聞きしていきます。最初のテーマは「子どもの頃の思い出ソング」です。
「僕はザ・ドリフターズの『8時だョ!全員集合』(TBS系)で、最初に長尺のコントがありましたよね。そこでコント終わりのオチ音として、歌手のかたと交代で舞台を転換する時に流れていた音楽って覚えてます?」
――はい。覚えてます(笑)。「タ・タ・タ・タッタラタッタ…♪」
「そうそう(笑)。もう小さい頃それが大好きで、その曲が流れると、自分も一緒に『ドテッ!』ってズッコケて、家の中とかテーブルの周りをグルグル走ってました。あれが本当に大好きで、きっとあの頃から管楽器を触れてみたいって思っていたんでしょうね。今でもあの音楽が流れると昔に戻れます。たまらないですね」
――今調べたら「盆回り」という曲で、ちゃんと音源化されていたんですね。武田さんの聞いていた音楽は、ご家族の影響はありましたか?
「父が、札幌テレビ放送(STV)の音響エンジニアだったんです。だから家には大きなスピーカーのコンポがありましたね。レコードもたくさんあって、父からいっぱい聞かせてもらいました」
大好きなチェッカーズの思い出ソングは「I Love you,SAYONARA」
――そうだったんですね。次のテーマは「青春よみがえりソング」ですが、武田さんが好きなチェッカーズもお父様がきっかけで?
「チェッカーズは、姉の影響だったんです。最初に聞いたのは小学校4年生ぐらいの頃で、それからずっと聞いていて。当初は世間的に「アイドルバンド」という認識だったのでしょうが、僕が中学生になった頃には、メンバーのオリジナル曲だけでセルフプロデュース・アルバムを作っていて、少年ながらにとっても大人を感じていたんです。そんな中で、大人の恋愛を歌った曲なのかなと感じていた『I Love you,SAYONARA』が大好きでしたね」
――1987年にリリースされたシングルで、この年の紅白でも披露されました。チェッカーズはサブスクでも聞けるようになって、改めて聞いてみると、子どもの頃とはまた違った印象で楽しめますね。
「特にライブの映像を見ると本当にこんなに歌って踊りながら演奏できる人たちが、あの時代にいたんだって思います。今見てもずっと好きでいさせてくれる僕の永遠の“スーパースター・バンド”ですね」
――当時チェッカーズのヘアスタイル「チェッカーズカット」が流行った時代もありましたよね?
「ありましたね~。前髪を部分的に伸ばしたり、後ろ髪を伸ばしたり。チェッカーズの髪型は、校則を見事にすり抜けることができたんですよね(笑)」
武田真治の「プロ決断ナンバー」はTHE SQUAREの「TWILIGHT IN UPPER WEST」
――次は「プロになろうと決断した曲」について教えてください。
「THE SQUARE(現T-SQUARE)の『TWILIGHT IN UPPER WEST』という曲です」
――いわゆるクロスオーバーとかフュージョンと呼ばれるジャンルの曲ですね。
「チェッカーズから入ってサックスそのものが好きになり、中3の頃にはフュージョンもよく聴くようになりました。うちの中学では、夕方になると『5時になりました校舎に残っている人は帰りましょう』って校内放送が流れていて、そのBGMが『TWILIGHT~』だったんです」
――おしゃれな校内放送だったんですね。
「はい。それを聞いてサックスの演奏で感情表現をしてみたいと思って、プロになるにはどうしたら良いのか、いろいろ情報を調べたり。まだ全然下手なのに(笑)。 とにかく、サックスと共に生きようと思いましたね」
――当時バンドをやっていたんですか?
「高校に入ると部活にも入らず、コピーバンドをいくつか掛け持ちしていました。当時コピーしていたのはBOOWYとかZIGGYでした。ただ、元々サックスが入っている曲ばかりではなかったので、サックスでギターのフレーズをコピーしてみたり、ギターやベース、ボーカル、どれにも被らないメロディーを自分で作って吹いたりしていたんです。今思えば、そういう試行錯誤が自分を成長させてくれたんだと思っています」