KEYTALK、4人の“ゆるふわ妄想トーク” 小野武正「江戸時代にドビュッシー聞きながら…」

(左から)小野武正(ギター)、首藤義勝(ボーカル&ベース)、八木優樹(ドラム)、寺中友将(ボーカル&ギター)
(左から)小野武正(ギター)、首藤義勝(ボーカル&ベース)、八木優樹(ドラム)、寺中友将(ボーカル&ギター)

ニューシングル「流線ノスタルジック」 4分30秒の“KEYTALK物語”

――では3月に出した「サンライズ」以来、5か月ぶりとなる新曲「流線ノスタルジック」についてお聞きします。今回は作詞作曲が首藤義勝です。

首藤(義勝)「割と自由にやりながら『そろそろ新曲作りたいね』って。それでみんなでデモを持ち寄って、どれにしようって。まあいつも通りのやり方ですね。で、今回はこれに決まって」

――義勝さんは時間が空いたら曲を作ってストックするタイプですか?

首藤「それができなくて。昔から夏休みの宿題は全部9月1日にするタイプなんですよね」

――31日じゃなくて?

首藤「1日ぐらいなら許してくれるんで(笑)。9月2日に出すみたいな」

――それ共感する人いっぱいいそうですね。ところで義勝さんは、いつもどうやって作詞作曲しているのか興味があります。

首藤「最初に曲を作るんですが、何も使わずにメロディーが浮かんだらラッキーで、なかなか浮かばないときは、ギターでコードを鳴らして、メロディーが思い浮かんだらリズムをつけて、最後に歌詞をはめていくという。たぶんメンバーみんなそんな感じで作っていると思いますよ」

――作詞はいつもどうやって作っているんですか?

首藤「出来上がったメロディーを聞いて歌詞を考えていくことが多いですね。『流線ノスタルジック』の歌詞は聞く人に印象を委ねる割合が大きくて、前半のマイナー調でノスタルジックな感じを表現していて、サビの明るく突き抜ける感じで現代の世界を表しているんですが、そんな2つの世界観を通して『積み重ねてきたものが現代や未来の糧になる』っていうメッセージを込めました。実際には、子どもの頃の夕方の風景を思い出しながら、街のチャイムが鳴って家に帰ったら晩ごはんが出来ているみたいな。そんな温かさみたいなものをイメージしながら書いてみました。作詞と作曲って使う脳みそが全然違うんで、それが組み合わさっていく瞬間とか、すごく面白い作業です」

――なるほど。曲が決まったら次はプリプロ(※)という作業ですが、今回は新型コロナの影響でスタジオに入れなかったと聞きました。

(※)プリプロダクション:レコーディングをする前に大まかな曲構成やアレンジを固める作業。

小野(武正)「そうですね。いざ録るってときが自粛のタイミングで、その前段階のプリプロ作業も、それぞれの宅録環境で進めました」

――リモートで行うプリプロ作業は初めて?

小野「でしたね。録っては聞いて調整してっていうそういう作業を今回はそれぞれの家をリモートでつないでやりました。最初に八木くんが、家にあるエレキドラムでリズムを録って」

八木(優樹)「義勝がデモで作ったドラムの音と、僕の考えたドラムを加えて、みんなにデータで送って。義勝に『こういう風にしたらもっと良いんじゃない?』ってアドバイスをくれたりしながら作りました」

――八木さんのドラムがいつにも増して激しくて力強いです。

義勝「いいっすよね」

小野「キャラ的には、そんなにドラムがすごいってイメージがないと思うんですけど、今回はアグレッシブさがね。(八木に向かって)すごいですよね?」

八木「そ、そんなことないです……」

一同「(笑)」

小野「逆に僕はプリプロ段階で弾きまくって、義勝さんに思い切り間引きされましたから(笑)」

寺中「いつもそうじゃん(笑)」

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