木村カエラ、自身初の配信ライブでファンへ伝えた思い「心の火が消えないように」

歌手の木村カエラが5日、キャリア初となるオンラインライブ「KAELA presents on-line LIVE 2020“NEVERLAND”」を開催した。

木村カエラがオンラインライブを成功させた【写真:ヤオタケシ】
木村カエラがオンラインライブを成功させた【写真:ヤオタケシ】

演出振付家のMIKIKOが初参加、ラッパー・BIMもSPゲストとして参加

 歌手の木村カエラが5日、キャリア初となるオンラインライブ「KAELA presents on-line LIVE 2020“NEVERLAND”」を開催した。

 2019年6月にデビュー15周年を迎えたカエラは、20年3月にはミニアルバム「ZIG ZAG」をリリース。同作の発売記念ライブやアニバーサリーイヤーのフィナーレを飾る「15th Anniversary special LIVE」などを予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、全企画が中止となってしまった。

 そこで、新たなチャレンジとしてオンラインライブの開催を決定。カエラにとっては、19年秋の全国「いちご狩り」ツアー以来、約10か月ぶりのワンマンライブで、モチーフとなったのは“いつまでも子供の気持ちでいられる”ネバーランド。演出振付家のMIKIKOが初参加し、ストーリー性のあるコンセプチュアルなステージを展開した。

 まるでピーターパンのようなモスグリーンの衣装に身を包んだカエラが「Sun shower」を開放的に歌い上げ、ライブはスタート。カメラに向かって「こんばんは、木村カエラです。みなさん、NEVERLANDにようこそ」とあいさつ。「NEVERLANDは夢の国なので、今日はみなさんにとんでもない夢の国に連れて行きたいと思います」と本公演のコンセプトを明かした。続けて、「みなさんに妖精の粉をかけたいと思います、一緒にNEVERLANDに行こう」と語りかけると、画面には金色に輝く妖精の粉が振りかけられる演出が。

 そして、リリース当時、ジャケットで自身がティンカーベルに扮したフェスの鉄板曲「Magic Music」では、「みんなに早く会いたい!」と絶叫。次いで「Super girl」で熱気はさらに上昇していった。

その後も、大ヒットナンバーの「リルラ リルハ」やスペシャルゲストのラッパー・BIMとともに「ZIG ZAG feat. BIM」などを披露。「TREE CLIMBERS」や「Circle」などヒット曲を歌い上げた。

 最後のMCでカエラは、「最近、焚き火と心が似てるなと感じてて。焚き火を見ると心が落ち着くし、人が寄ってくるものでもあるでしょ。でも、雨が降ると消えちゃうし、薪が燃えて尽きてしまうと消えてしまう。心も同じことで、その火が消えないように守ってあげないといけないし、火を起こすための新しい空気、風も必要だと思う。今日は、私のライブがみんなにとっての新しい風になって、みんなの心の中の火がぼうっと燃えるようイメージで作ってきました。今日のライブを見てくれた人の心の隙間に新しい風が入って、火が大きくなって、あったかくなって、自分自身も周りの人も温かくできる明日になればいいなと願ってます。心の火が消えてしまわないように大事にしよう」とメッセージを送った。

 そして、「そろそろみんなはおやすみの時間につく頃なんだね。みんなが今日、寝るときに素敵な夢が見れるように、みんなの夢の中に星の種をまいてあげましょう」と語りかけ、人の命の大切さをテーマにした「ホシノタネ」では画面越しに視聴者クラップを求めた。そして最後に「Butterfly」を披露した。

「皆さん、今日はどうもありがとうございました。届いたかな? 私の願い。今日はぐっすり寝て、明日からまたがんばれますように」という別れの言葉のあと、画面には「Fin」という文字が浮かび上がり、約1時間30分におよんだ配信ライブは終了した。

 なお、本公演の模様は6日午前10時~11日午後6時までアーカイブで視聴することが可能となっている。

<セットリスト>
1:Sun shower
2:Magic Music
3:Super girl
4:時計の針 ~愛してもあなたが遠くなるの~
5:BEAT
6:TODAY IS A NEW DAY
7:リルラ リルハ
8:ZIG ZAG feat. BIM
9:8EIGHT8
10:TREE CLIMBERS
11:Circle
13:いちご
12:never land
14:ホシノタネ
15:Butterfly

次のページへ (2/2) 【写真】モスグリーンの衣装に身を包んだ木村カエラ
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