グランプリにデンマーク「わたしの叔父さん」 足立紳監督の「喜劇 愛妻物語」が脚本賞

第32回東京国際映画祭クロージングセレモニーが5日、東京・有楽町の東京国際フォーラム ホールCで行われ、東京グランプリにデンマーク映画「わたしの叔父さん」が輝いた。また、濱田岳(31)、水川あさみ(36)が共演した「喜劇 愛妻物語」(2020年公開、足立紳監督)が最優秀脚本賞を受賞した。

デンマーク映画「わたしの叔父さん」がグランプリ
デンマーク映画「わたしの叔父さん」がグランプリ

第32回東京国際映画祭クロージングセレモニー

 第32回東京国際映画祭クロージングセレモニーが5日、東京・有楽町の東京国際フォーラム ホールCで行われ、東京グランプリにデンマーク映画「わたしの叔父さん」が輝いた。また、濱田岳(31)、水川あさみ(36)が共演した「喜劇 愛妻物語」(2020年公開、足立紳監督)が最優秀脚本賞を受賞した。

「わたしの叔父さん」は、若い姪と年老いて体の自由が利かない叔父の物語。ふたりは家畜の世話をしながら黙々と日々を過ごしているが、姪には獣医になるという夢があった……というストーリー。審査委員長を務めたチャン・ツィイー(40)からは「詩的な映像と抑制的なカメラワークで人間の情感を力強く描き出した」などと評価された。

 壇上に立ったフラレ・ピーダセン監督は「心臓がバクバクしています。まずは審査員に感謝したい。インディペンデントの少人数で撮った作品なので、本当に光栄です。僕らはコンペティション部門に選んでいただいたことだけでも、かなり喜びました。盛大に祝い、かなり酔っ払いました。初めて東京に来ましたが、スタッフ全員が優しくもてなしてくれ、素敵な時間を過ごすことができました。おもてなしの精神を感じました」と話した。

 最優秀脚本賞の「喜劇 愛妻物語」は、「百円の恋」の脚本家、足立紳氏(46)が、自身初の自伝的小説を原作に、脚本・監督を手掛けたコメディー。妻とのセックスを望む売れない脚本家と恐妻家の話。足立監督は「監督としては2本目。本業は脚本家なので、脚本の賞が取れて助かった。私生活をさらけ出しましたが、そのままを演じていただいたわけではない。濱田岳さんと水川あさみさんが文字に描かれていることを体現してくださって、脚本が評価されたと思うので、俳優さんに感謝したい。また、ただただ笑える喜劇を選んでいただいたプログラム・ディレクターにも感謝したい」と喜んだ。

 チャン・ツィイーは総評として「5日間、審査にあたり、文化の多様性を感じることができました。審査の過程はチャレンジなもので、時にまとめたり、熟慮する場面もありましたが、判断の基準は一致していました。映画という芸術が永遠に輝き続けるように」と締めた。

コンペティション部門
東京グランプリ=「わたしの叔父さん」(デンマーク、フラレ・ピーダセン監督)
審査員特別賞=「アトランティス」(ウクライナ、ヴァレンチン・ヴァシャノヴィチ監督)
最優秀監督賞=「ジャスト 6.5」(イラン、サイード・ルスタイ監督)
最優秀女優賞=「動物だけが知っている」(フランス、ナディア・テレスツィエンキーヴィッツ)
最優秀男優賞=「ジャスト 6.5」(ナヴィド・モハマドザデー)
最優秀芸術貢献賞=「チャクトウとサルラ」(中国、ワン・ルイ監督)
最優秀脚本賞=「喜劇 愛妻物語」(足立紳監督)
観客賞=「動物だけが知っている」(ドミニク・モル監督)

その他の部門
アジアの未来 作品賞=「夏の夜の騎士」(中国、ヨウ・シン監督)
国際交流基金アジアセンター特別賞=「死神の来ない村」(イラン、レザ・ジャマリ監督)

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