――常識を超えたから心が動いたんですもんね。

角田　ええ。ヘビー級は体をぶつけて危ない、なんて言っていたら、誰も感情移入しないですよ。それを危ないって言うんだったら、格闘技ヤメときっていう話でね。もちろん、それはプロの話ですけどね。アマチュアなら安全第一でいいんでしょうけどね。

――ちなみに「世の中のお役に立てるか」を夢に持つ角田さん的には具体的に何をされようと？

角田　先日、“59歳の僕がこんなことをやっています”っていうトレーニングDVDを作りました。僕の事務所の社長でありマネジャーである内藤美希が、実は僕のトレーニングパートナーを務めてくれています。彼女が僕を、鬼のように追い込むんですよ。

――それは凄い。

角田　例えば220キロのスクワットも、何回目かで上がらなくなると、ベルトを持って、ちょっとだけ上げてくれるんです。「ここから先は自分で行けますよね」みたいな感じで。そういうトレーニングをDVDに収録して。ま、だからどうしたって話なんですけど、今年、九州をはじめ、各地で豪雨の被害があったじゃないですか。

――かなりの災害地域もありました。

角田　僕も何かできないかと思って、大変な目に遭われた方への義援チャリティーとして、売上の一部を義援金でお送りさせていただこうと。通常ボディービルやトレーニングのDVDって1万円とかするんですけど、それだと手が出にくので、今回は3800円(税込)になっております。9月1日から「角田信朗オフィシャルサイト」で検索していただくと、そこから注文ができるサイトにつながるようになっています。皆様のお心が被災地に届くというね。そういう徳分をこれからの人生はつないでいこうと思います。

――収益の使い道が明確だと購入しやすいですよね。

角田　僕としては、何かを始める前にこれを見て、「よし、今日も行こうか」みたいな発奮材料にしてもらえたら。是非、これを見てトレーニングをしてもらえたらいいですね。

――角田さんの体に、1ミクロンでも近づけるように頑張ります(苦笑)。

角田　ガハハハハ！

□角田信朗(かくだ・のぶあき)1961年4月11日生まれ。子供の頃はいじめられっ子であった反動から、空手を習うようになる。高校2年で極真空手の芦原道場に入門。関西外語大学卒業後、サラリーマンとして働きながら空手を続け、K-1ファイター・競技統括やレフェリー、タレント、俳優、歌手としても活躍。正道会館空手総本部師範。近年はボディービルダーとしても活躍し、2016年大阪ボディービルフィットネス選手権大会では3冠完全優勝を達成。中学・高校の英語教員免許を持つ文武両道の万能ファイター。