フレンズえみそん告白、歌と楽器のルーツはGLAY「JIROさんとTERUさんを同時は難易度120%」
結成5周年を迎えた男女5人組バンド「フレンズ」が19日、新曲「8月31日の行方」を配信リリースした。夏から秋に季節が変わるその瞬間、夜空の星を眺めなら聞きたくなる“胸キュン”ラブソング。今回バンドを代表して作詞を担当したボーカルのえみそんに2回にわたってインタビュー。前回の新曲裏話に続き、後編は、「えみそんの思い出ソング」を紹介してもらい、彼女のルーツを紐解いていきましょう。
インタビュー(後編)~思い出の曲から紐解く「えみそんのルーツ」
結成5周年を迎えた男女5人組バンド「フレンズ」が19日、新曲「8月31日の行方」を配信リリースした。夏から秋に季節が変わるその瞬間、夜空の星を眺めなら聞きたくなる“胸キュン”ラブソング。今回バンドを代表して作詞を担当したボーカルのえみそんに2回にわたってインタビュー。前回の新曲裏話に続き、後編は、「えみそんの思い出ソング」を紹介してもらい、彼女のルーツを紐解いていきましょう。
――今回、えみそんさんには、思い出の曲をテーマ毎に紹介してもらい、その曲にまつわるエピソードを披露してもらいますね。最初のテーマは「子どもの頃の思い出ソング」です。
「はい。私が選んだのは『思い立ったが吉日!』です。歌は『三姉妹(スリーシスターズ)』で、私が2、3歳の頃、『有言実行三姉妹シュシュトリアン』という“東映不思議コメディーシリーズ”という女性が主人公の特撮モノをテレビで放送していて、お父さんがよくグッズを買ってきてくれたんです。その中に『思い立ったが吉日!』のCDがあって。幼いながらに思い出に残っていて、今でも聞いている曲なんです」
――かなり小さい頃の記憶を覚えてるんですね。
「はい。たしか家の近所で撮影していたのを見に行ったような。そんな記憶もあったりして、この3人姉妹がすごく好きだったのを覚えてます」
――お父さんはアニメや特撮のイラストレーターとして有名な岡本英郎さんです。やっぱり小さい頃はお父さんの影響は大きかったですか?
「そうですね。実際に映像作品のスタジオや撮影現場によく連れていってもらったり、お母さん(イラストレーターの岡本美子)も好きだったアニメを見せてもらったりして、ビジュアルから受ける両親の教えみたいなのは多かったですね」
――お父さんに連れていってもらった1番印象に残っている場所は?
「小学3、4年生の頃、アメリカに連れていってもらい、初代ゴジラのスーツアクターだった中島春雄さんと一緒に仮装を超えた本格的な特撮の怪物みたいなものがたくさん登場する“ハロウィンパーティー”に参加させてもらったんです。体から人形が飛び出ているような2メートルくらある大きな怪物も登場して、よく見たら飛び出していたのは人形じゃなくて本物の人間だったり(笑)。そんな映画で見るようなものばかりだったので『なんじゃこれ?』って驚きました(笑)」
――そこで、えみそんさんは、どんな仮装をしましたか?
「私は“なんちゃって魔女”みたいな格好でした(笑)。 パレードもあって、泡スプレーみたいなのをみんなでかけ合ったのを覚えています」
「青春よみがえりソング」はGLAYの「coyote,colored darkness」
――特撮好きのDNAを感じるエピソードでしたね。続いてご紹介いただくのは「青春よみがえりソング」です。
「これはGLAYの『coyote,colored darkness』です」
――「GLAY」とは意外です。それもヒットシングルから選ばないところがユニークですね。
「フフフ(笑)。私は中高一貫の学校に通っていて、6年間軽音楽部だったんです。中学校に入学してすぐに女の子のスリーピースバンドを始めたんです。私はベースとボーカルを担当して、最初に自分たちのやりたい曲を演奏しようってことになって、私はGOING STEADYとかDo As Infinityをやりたいと思っていたら、ギターの女の子が、GLAYがめちゃくちゃ好きな子で、ギターの子が『絶対GLAYでしょ!』って。それで『coyote,colored darkness』を練習することになったんですが、明らかに難しいんですよ。私はベースとボーカルなので、JIROさんとTERUさんを同時にやらなくちゃいけない。もう難易度120%で(笑)」
――裏のリズムと表のリズムを同時に取るのは、見ている以上に大変なんでしょうね?
「そうなんです。ほんと難しくて泣きながら練習してました(笑)。最初は思い切りゆ~っくりやってみて『あ、こういう仕組みになっているんだ!』って徐々に発見しながら練習していったんですけど、中学2年になってようやくできるようになって。GLAYさんの曲やほかにもJUDY AND MARYさんの曲で鍛えてもらったおかげで、今があるので。すごいこの曲が、青春なんです」