望んだ妊娠も抱いた不安 バリキャリ女性YouTuberありしゃん、双子出産した現在「手を抜かないと無理」
今年6月4日に双子を出産したことを発表したばかりのYouTuber・ヘラヘラ三銃士のありしゃんがABEMAのオリジナル結婚決断リアリティー番組『さよならプロポーズ via スペイン』(通称:さよプロ)の特別企画『第1話ウォッチパーティー』の収録に参加した。番組を見ての感想や自身の結婚・育児生活について話を聞いた。

6月4日に双子の出産を発表
今年6月4日に双子を出産したことを発表したばかりのYouTuber・ヘラヘラ三銃士のありしゃんがABEMAのオリジナル結婚決断リアリティー番組『さよならプロポーズ via スペイン』(通称:さよプロ)の特別企画『第1話ウォッチパーティー』の収録に参加した。番組を見ての感想や自身の結婚・育児生活について話を聞いた。(取材・文=島田将斗)
ありしゃんがスタジオで見守ったのは『さよプロvia スペイン』の第1話。今シーズンでは交際歴3年9か月の43歳・タカミツ&29歳・タマミと交際歴2年6か月の26歳・ケイゴ&29歳・ヤワラの2組を追っている。
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――2組のカップルをご覧になってどんな印象を受けましたか。
「ケイゴくんとヤワラちゃんの2人に私は共感もありました。年齢的にも結婚を考える2人なのでどっちの意見も分かるからすごく胸が痛かったですね。タカミツ&タマミコンビは共感っていうか……。タカちゃんがもっと若い高校生的なノリ、ずっと少年っぽい。この番組を見る世代って結婚を考える世代が視聴すると思うんですけど、タカちゃんの登場によってもっと若い人が見ても『分かるわ』ってなると思う。層が広がったなって印象はありましたね」
――43歳・タカミツさんの少年ぶりには驚かせられました。
「たぶん真剣に結婚を考えてる年齢の男性からしたら、『タカちゃんありえねぇ』とか思うかもしれないですけども(笑)、若い思考のある子たちからしたら、なんかそっちの見方ができるかなと。今回のシリーズは幅広い層に見てもらっても面白いなと感じましたね」
――ケイゴさん&ヤワラさんへの共感はどんな部分だったのでしょうか。
「私も自分でお店を経営していて、ずっと店舗を展開し続けているので仕事で落ち着くことがないんですよ。YouTubeもそうなんですけど、終わりがないので。結婚するタイミングをうかがうって絶対無理で、仕事が落ち着くとかないので『この時がタイミング』って思ったときがタイミング。自分はそう思って結婚したので。あとは子どものことも考えるとキャリアを捨てるとかいまの人たちっていろいろある。そういう面でも自分も仕事と結婚と子どものことで私も踏み出すのに時間がかかりました。あとはもう勢いっていうしかないですね」
――バリバリ働いているありしゃんさんの場合はなぜ結婚に踏み出せたのですか。
「子どもですね。私も年齢的に32歳なので、子どもを授かりたいと考えると10年後とか20年後って現実的な話ではないじゃないですか。現実を見たときにこのタイミングかなっていう決断でしたね」
――仕事のキャリアを考えたときに、その選択に迷いはなかったですか。
「ありましたね。YouTube復帰、画面の前に立てる日がいつになるか分からない。つわりがあって動画撮影ができないときにどう投稿していくか。いろいろ不安があったんですけど、こればっかりは周りの仲間とか夫に理解してもらって、極力いろんなことを想定した上でやっていくしかないんですね。例えば動画のストックをたくさん持っておくとか。
妊活する時期が分かっていたので、身動きとれなくなる時期を仲間に伝えて、どんな状況になっても困らないように、ある程度保険をかけていました。もちろんイレギュラーも起きるので、事前に話していると話していないでは大きな違いがありますよね」
――かなり準備をされてから妊娠・出産したわけですね。
「めちゃくちゃしましたね。妊娠発覚から半年先までの企画を全部考えて。もうコツコツ、企画を思いついたらすぐにメモをしていました。もちろんメンバーにも話しつつです。そうなると予期せぬことが起きても、みんなある程度は対応してくれるようになります。
今回出産して分かったのは、自分が全部責任を負わなくても他の2人がちゃんと動ける。私がいなくなったことで動けることが増えたりとかもあったので、メンバーみんなの成長の期間ではありました。『私が抜けたら大変なことになっちゃう』って準備して損はなかったけど、そこまで心配する必要もなかったのかなって」

結婚生活でのルールは「決め事を作らないこと」
――そうだったんですね。番組に話を戻して、カップル2組の距離感などの部分で共感できるところはありましたか。
「どちらのカップルにも共通していると思うんですけど、どちらかが明るい。ここまで見る限りは、どちらかがポジティブに考えて明るくしているなって思います。私の旦那はテンションがすっごい落ちることがない人、常に気持ちが一定なんです。それって大事なことだと思います。タカちゃんは見てて明るいじゃないですか。あれって結婚生活では大事なことです。自分が妊娠・出産となると女性ってピリピリしたり、必ずしもいいことばかりじゃない。そんなときに明るく空気を変えてくれる存在は大きいですね」
――ありしゃんは家庭内でピリついたときどうするのでしょうか。
「ピリついたことに突っ込まないことです(笑)。私ってどうしてもピリつきやすいので、そういうときに旦那からはフル無視されています。イラついていることもあるんでしょうけど、それに対して『なんで怒ってるの?』とか突っ込まずに日常生活を普通に過ごすのがいいと思います。私は怒っていることを突っ込まれると、何に怒ってるかも分からないから余計に怒ってしまうので(笑)」
――番組では婚前契約書の話も出てきました。2人の結婚生活で決めているルールはありますか。
「ルールは決め事を作らないこと。なにかトラブルが起きた時にその時に一緒に考えようって。だから『もしこうなったら』はあまり話していないですね。逆に何か起きたらめちゃくちゃ話し合いをします」
――いままでしっかり話し合うタイミングはありましたか。
「子どものことが結構大きいですね。どっちかが寝れなかったらどうする? とか。役割分担を細かく決めていたんですけど、本当にその通りにはいかないんですよ。決めたことによって縛られる感じがしちゃうのでやめようと。
子どもが生まれてから、最初はどのタイミングで寝たらいいか正解が分からない。母乳とミルク混合であげているので、1度に合計4回の授乳。休む時間がなくて、その期間は家中ピリついてました。いまは手の抜きどころが分かってきました。手を抜かないと無理(笑)。傍から見たら雑に扱っているように見えちゃうかもしれないけど。双子でなくてひとりだったら神経質に育児してたと思うんです。育児に神経質になりすぎると、手を抜けなくて仕事復帰もできなかったかもしれない」
――育児の合間の息抜きはどうしていますか。
「子育ての休憩・息抜きの仕方なんですけど、例えば旦那が今日は息抜きをしたい日って決めたら、私はそれを1ストックとしてポイントでもらえるんです。それで私はそのポイントを別の日に使える。ポイント制にしているから『申し訳ないな』って気持ちのままの息抜きではなくて思う存分楽しめる。『あんたばっかり』『私ばっかり』ってならないように。遊ぶときは、心の底から楽しんだ方がいいし、公平・平等でいることが大事だなと思いますね」
――喧嘩などあまりなさそうですね。
「あとは“現行犯”じゃなかったら注意しない。例えば『ペットボトルの水あけっぱじゃん』って言ったときに『やってないんだけど』って言われたらやったやらない合戦になるじゃないですか。証拠としてそれがあるときにしか注意しないようにします。目で分かることを言えば、『確かにそれは俺だわ』『じゃあ気を付けてね』って言えるので。犬と一緒ですね。犬もその場で言わないと分からない、しつけと一緒です(笑)」
――最後にこの番組の見どころをお願いいたします。
「どの層の方も共感できる内容になっていて、カップル2組とは年齢・環境が違ったりすることもあると思うんですけど、自分と照らし合わせたときに『これ過去にあったわ』ってなるシーンがどこかにあると思います。ある意味安心することもあると思うんです。結婚を踏み出せないカップルはぜひ、彼氏・彼女と見て共感するところを探してみてほしいです。この番組がきっかけで話し合いになるかもしれないし。
マンネリしてるカップルだったら一緒に見てほしいし、あとは女子会で大盛り上がり間違いなし。1回目は自分でじっくり見て、2回目は友達同士で盛り上がるでもいい。とにかく見てほしいですね」
