ラグビーワールドカップ終了! 誰が良かった? 面白かった? 解説ランキング
2日にラグビーワールドカップ2019日本大会決勝戦が行われ、日本を準決勝で破った南アフリカが優勝を飾った。"にわかラグビーファン“が増えたといわれた今回の大会だが、ルールやラグビーに詳しくない"にわかラグビーファン“にありがたかったのが、テレビの解説。その解説について、高校、大学、クラブチームでプレーし、大学では対抗戦出場経験もあるテレビマン、増山尚太郞氏(仮名)に講評してもらった。
すべての解説者が愛情あふれる解説でラグビーの魅力を幅広く伝えた
2日にラグビーワールドカップ2019日本大会決勝戦が行われ、日本を準決勝で破った南アフリカが優勝を飾った。”にわかラグビーファン“が増えたといわれた今回の大会だが、ルールやラグビーに詳しくない”にわかラグビーファン“にありがたかったのが、テレビの解説。その解説について、高校、大学、クラブチームでプレーし、大学では対抗戦出場経験もあるテレビマン、増山尚太郞氏(仮名)に講評してもらった。
「まず、解説者のキャスティングが視聴者の目線に合っていたのが高評価」という増山氏。例えば、2日の決勝戦では日本テレビ、NHKBS、J SPORTSの3局が中継したが、各局の解説者は日本テレビが大畑大介氏、斉藤祐也氏。NHKBSが坂田正彰氏、廣瀬俊朗氏。J SPORTSが沢木敬介氏、村上晃一氏だった。
「NHKとJ SPORTSはトップリーグや大学など、日本代表戦だけでなく日本国内ラグビーの試合中継を続けていて、そのレギュラー解説者に近い布陣が担当しました。一方、地上波の日本テレビはコアなラグビーファン以外の視聴者を幅広くターゲットにしていたので、あまり専門的な解説をせず、目の前のプレーを視聴者と近い目線で見守るスタンスでした。解説者が放送を邪魔しなかった点が、しっかりと高視聴率を獲得した背景にあるのでは。ほかのスポーツ中継と違う好印象を残せたと思います」
全解説者がレフェリーや日本の対戦相手を批判していなかった点も良かったという。
「レフェリーや対戦相手をリスペクトしている姿勢が、しっかりと視聴者に伝わったと思います。また、日本のプレーに対して過度な反応をすることがなかったのも印象的で、ラグビープレーヤーの先輩として信頼して見守る愛情にあふれていました。すべての解説者がラグビーの魅力を幅広く伝える役割をまっとうしたと思います」