松坂桃李が「いだてん」で演じる東京五輪招致の“キーマン”は「すごい熱量の男」
NHKの大河ドラマ「いだてん」では、1964年の東京オリンピックの招致が決まり、開催へ向けて本格的に動き出す。主人公の田畑政治(阿部サダヲ)の秘書となり、“懐刀”としてオリンピック招致に大きく貢献したのが、松坂桃李(31)演じる岩田幸彰だ。日本オリンピック委員会常任委員を長く務め、1972年の札幌オリンピック招致にも尽力した人物と言われている。松坂に五輪への思いを改めて聞いた。
松坂桃李インタビュー 日本オリンピック委員会常任委員・岩田幸彰役
NHKの大河ドラマ「いだてん」では、1964年の東京オリンピックの招致が決まり、開催へ向けて本格的に動き出す。主人公の田畑政治(阿部サダヲ)の秘書となり、“懐刀”としてオリンピック招致に大きく貢献したのが、松坂桃李(31)演じる岩田幸彰だ。日本オリンピック委員会常任委員を長く務め、1972年の札幌オリンピック招致にも尽力した人物と言われている。松坂に五輪への思いを改めて聞いた。
――東京オリンピックの招致のシーンで印象深かったことは何ですか。
「撮影に入った去年9月くらいです。上野で撮影していて、『東京』という冊子を掲げているシーンが印象的でした。その時は阿部さんや松重(豊)さんと一緒で、『これはどういうテンションなんだろうね』という話をしたりしていました。いきなりそのシーンだったので、どういう気持ちの整理でやろうか、と(共演者と)話しながら演じたのを覚えています。とりあえず、全員が熱量を大爆発させてやりました」
――阿部サダヲさんの印象を教えてください。
「本当に面白くて、阿部さんのお芝居を間近で見れるお客さんでいれたことが、いい時間だったなと思います。話し合っている途中で怒りながら、着替え始めたりする。『もう我慢ならん』と言って、ズボンを下げ始めるんです。ほぼ、パンイチ状態で、そこは面白いですね」
――阿部さんが演じる田畑政治の魅力はどこですか。
「僕から見ると、(田畑は)嵐のような人。本来だったら、嵐は避けたいが、阿部さんが演じる田畑ならどこかに巻き込まれたいと思わせる魅力を持っています。口が悪いし、せわしないし、よく怒るし、どのへんにすごさがあるのか。でも、相対してみると、なんかこの人はすごいことを起こすんじゃないか、この人と一緒にいると、楽しいことが待っているんじゃないかと思わせてくれるんです。熱量が違うし、演じた阿部さんの魅力がある。場の空気を一瞬で変えられる方だなと思った」
――岩田幸彰の役どころの難しさはどこにありましたか
「今回、表立って有名になっていった方というより、裏方の有名人なので、資料が残っていない。以前の大河『軍事官兵衛』では、黒田長政役を演じさせて頂きましたが、長政のような資料が残っている方ではありません。明確な参考資料をもとにするというよりは、台本を忠実にひも解いて演じていくというイメージが強かったです」
――改めて、岩田の人柄を教えてください。
「すごく情熱的で、熱量があって体育会系。ヨットでオリンピックを目指して、戦争を経験しながらも、オリンピックに関わりたいという強い思いがあって、そこに対する熱量がすごくある男性だと感じています」