NHK、2026年後期の朝ドラ『ブラッサム』…主演は石橋静河「いまだにびっくり」

NHKは29日に大阪放送局で会見を行い、115作目となる2026年度後期の連続テレビ小説の制作に関して発表した。タイトルは『ブラッサム』、主演は俳優の石橋静河、脚本は櫻井剛氏が務める。

2026年度後期の連続テレビ小説の主演を務める石橋静河【写真:(C)NHK】
2026年度後期の連続テレビ小説の主演を務める石橋静河【写真:(C)NHK】

宇野千代さんがモデル

 NHKは29日に大阪放送局で会見を行い、115作目となる2026年度後期の連続テレビ小説の制作と主演を発表した。タイトルは『ブラッサム』。主演は俳優の石橋静河、脚本は櫻井剛氏が務める。

 今作は明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代さんをモデルとした物語。戦後、女性たちからの圧倒的な支持を受け、しなやかに、したたかに、愉快に生きながら、今も現代人の背中を押してくれる強烈な言葉を残した生涯。日本の朝に「幸せ」を運ぶ。

 タイトル『ブラッサム』は「開花」を意味するブラッサム。「咲き誇れ」という思いが込められている。主人公の葉野珠(はの・たま)が、自分を肯定し、奮い立たせる言葉。もう一つは、チェリー・ブラッサムの「桜」。宇野千代さんのトレードマークでもあった。着物はもちろん、赤いちゃんちゃんこに至るまで、たくさんの桜のデザインを遺した。小説やファッションによって、人々に幸せを運んだ「花咲かおばあちゃん」のような宇野さんの天真らんまんな生き方にも重なる。

 主人公の葉野珠役を演じる石橋は、2015年に俳優デビューし、2024のNHKドラマ『燕は戻ってこない』では、生活苦から代理出産を引き受ける主人公を演じ、東京ドラマアウォード2024で主演女優賞を受賞。連続テレビ小説への出演は、2018年の『半分、青い。』以来二回目となる。

 石橋は、「この度、ブラッサムの主人公・葉野珠を演じさせていただくことになりました」と切り出し、「びっくりして青天の霹靂とはこのことか、と。いまだにびっくりしています。全く予想していなかったので、人生は不思議だなと思いました」とコメントした。

【直近5作のNHK連続テレビ小説】

110作目:2024年前期『虎に翼』
作:吉田恵里香氏 主演:伊藤沙莉

111作目:2024年後期『おむすび』
脚本:根本ノンジ氏 主演:橋本環奈

112作目:2025年前期『あんぱん』
脚本:中園ミホ氏 主演:今田美桜

113作目:2025年後期『ばけばけ』
脚本:ふじきみつ彦氏 主演:高石あかり

114作目:2026年前期『風、薫る』
脚本:吉澤智子氏 主演:見上愛

※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか

次のページへ (2/2) 【写真】脚本を務める櫻井剛氏
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