「ビックリマン」がスマホで復活! 開発者が語った“動く”スーパーゼウスのワクワク感

開発に携わったLINEの佐々木章子氏
開発に携わったLINEの佐々木章子氏

封を破った時のドキドキ感も“再現”

 ビックリマンの醍醐味は、何といっても、お菓子の袋を開ける時のワクワクドキドキ感だ。一体、どんなカードが出てくるんだろう……。あの時の気持ちをできる限り体験できるよう、デジタル化にあたり工夫をこらした。LINE株式会社のVVIDチームプロジェクトマネージャー、佐々木章子氏(33)はこういう。

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「ビックリマンを買った時と同じように、何が出るかわからないように、“ランダム”な形で購入できるようになっています。動画では、封を破った時のワクワク感も“再現”しました。『スーパーゼウス』のカードの演出動画を見るとわかりますが、実際にビリッと袋を破いた演出の後に、杖を“ドン!”と降ろすシーンも入っています」

 当時のビックリマンは、スーパーの棚に並んだ瞬間売り切れることも珍しくなかった。発売当初の価格は1袋30円。人気キャラクターだった「ヘッドロココ」をゲットするため、“大人買い”する人も続出した。何十枚、何百枚のシールの束の“厚み”に、充足感を感じた人も多かったのではないか。レアなシールを友達と交換することも、楽しみのひとつだった。デジタルになると、楽しみ方にも少し変化が出ている。当時を知らない世代でも、楽しめる仕様になっているのだ。

「スマホのVVIDアプリの中で見ることができます。カードをたくさん集めて、自分のコレクションページでいつでも楽しめる仕様で、常に好きなキャラクターを携帯で楽しむことができるんです。さらに、レアな『スーパーゼウス』などのカードを出品したり、買ったりと、“トレード”を楽しむこともできます。ユーザーさん同士のコミュニケーションの活性化にもつながればと思っています」(佐々木氏)

 80年代後半から90年代前半が最盛期だったビックリマンチョコは、92年に一度販売が中止された。だが、99年には新シリーズ「ビックリマン2000チョコ」を発売。以降、テレビアニメ化やゲーム化、アイドルとコラボレーションするなど、様々な形で各世代を楽しませてきた。

次のページへ (3/4) 全盛期を知らない若い世代も楽しめる工夫
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