【ズバリ!近況】“女子プロレス最強の男”神取忍が熱中症にフォール負け “なぜ熱中症は怖いのか”語る
「LLPW-X」はプロレスイベント休止し選手のトークをライブ配信中
うちの団体「LLPW-X」は28年前に「ジャパン女子プロレス」解散を受けて設立された新団体「LLPW」を、9年前に発展して改称したの。これまで「後楽園ホール」とか「マイナビBLITZ赤坂」、地方とかでプロレスイベントをうってきたけど、コロナが広がってからプロレスイベントは開催してない。所属の選手は自分を含め4人で、ほかに、これからうちの団体でデビューしようとしている選手も2人いるけど、選手自身もそうだし、選手の家族も守らなきゃいけない、周りで支えてくれてる人もいるから、しばらくは我慢だよね。こればっかりはしょうがない。
コロナが出てくる前までやってた「YUJYO-勇気女子-」っていう、月1回のプロレス体験イベントもストップしてる。「YUJYO」は女子プロレスラーを夢みて挫折したけどプロレスに触れたい、リングに上がってみたい、トレーニングしてみたい、という人向けで、都内から来るリピーターが多いかなあ。
イベントができないから、団体としての活動は、今はライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」中心。週3、4日、この道場から1回30~40分、選手の個人的な雑談を配信してる。「今、こんなことをやって過ごしてる」とかね。コロナで緊急事態宣言が発令された4月頃から始めて、コロナが終息した後もいろんな企画をたてて続けていこうと思ってる。ゆくゆくは試合の配信もしたい。経営は厳しいけど、支援してくれるファンの方たちがいるから、ありがたいよね。
若い頃から結婚願望なしで独身を謳歌中
個人的には、この道場へ朝とか夕方とか、時間のあるときに来てトレーニングしてる。腹筋や腕立てとかの基礎体力、ウエイトトレーニング、人形を使ったスパーリングとか。ベテランだから、自分の身体の調子をみて、3週間とか1か月とか期間を決めてトレーニングメニューを決めてやってる。長期間、試合ができないと試合感は鈍るけど、再開したらまたすぐに戻るから、そのへんは心配してない。
あとは家事やったり、付き合いがあったりいろいろ。結婚? いやいや、1人のほうが束縛されなくて楽だから、まったくする気はない。若い頃からあんまりないねぇ。男にいろいろ買ってもらいたい、って気持ちもないし、男に近づいてこられることもあんまりなかった。残念だけど(笑)。みんな、プロレスラーだから私がすっごい食べて、すっごい怒るってイメージがあるんじゃない? そんなことないんだけど。とにかく、そんなことにエネルギーを使うより、新しいプロジェクトを考えるとか、プロレス界を盛り上げることを考えるほうが楽しいな。
□神取忍(かんどり・しのぶ)1964年10月30日、横浜市生まれ。全日本選抜柔道体重別選手権3連覇、世界柔道選手権大会3位などトップ柔道選手として活躍していたが、86年、新団体「ジャパン女子プロレス」入門。団体の看板選手に。“女子プロレス最強の男”などと呼ばれ、タレントとしても活躍した。92年、「LLPW」旗揚げに参加。2004年、第20回参議院議員選挙に自民党公認で立候補し次点で落選。06年、繰り上げ当選で参議院議員に。10年、第22回参院選に落選し、「LLPW」代表に復帰。翌11年、「LLPW-X」に改称し団体を牽引している。