「目が見えない」58歳ものまね芸人が重度の視力低下 26歳で糖尿病…舞台立ち続ける現在「意地です」

ものまね芸人のコージー冨田(58)が24日、『ABEMAエンタメ』の密着企画「NO MAKE」に出演。病を抱えながらもステージに立つ思いについて明かした。

現在の活動の様子を明かしたコージー冨田【写真:(C)AbemaTV,Inc.】
現在の活動の様子を明かしたコージー冨田【写真:(C)AbemaTV,Inc.】

約30分のステージで、24のレパートリーを披露

 ものまね芸人のコージー冨田(58)が24日、『ABEMAエンタメ』の密着企画「NO MAKE」に出演。病を抱えながらもステージに立つ思いについて明かした。

 26歳で糖尿病を患った冨田。原因について自身で「暴飲暴食」だとし、「基本的にこういう仕事ですから、終わった後に打ち上げっていう形でもうほぼ毎日(居酒屋に)行きましたね。だからダメだよって言われてましたけどやっぱやめられなかった」と、発症当時の生活を振り返った。

 目に異変があったのはそれから26年後。「急にテレビが見えずらくなった」と異変を感じたのが最初だった。現在の視力は健常者が半透明のビニール袋越しに対象物を見るような状態にまで低下。さらに、足は神経障害のため、感覚がないとも話した。杖をついて歩く理由について「足が悪いんじゃなくて目が見えないので、怖いんですよね。杖がないと。確認しながら歩いてる」と明かしていた。

 番組では付き人に日常生活を補助してもらいながらも、ステージに立つ様子が紹介された。開演前、昼食時には自身で腹にインスリンを注射。スプーンでサラダを食べるのに苦戦する様子も。以前は「できるから」とやっていなかったリハーサルも行い、約30分のステージでは、24のレパートリーを披露。訪れた客を大いに沸かせていた。

 現在について「あんまり心配をかけないようにやってはいます。それがもう最後の意地です」と語った冨田。視力が低下した2019年からはレパートリーが増やせなくなったことも明かすも、それでもものまねを続ける理由について「やっぱり不思議なもんで、皆さんの笑い声や拍手を聞くと元気が出るんですよね。ポジティブに考えてもらいたいというか、病気になってでも元気に頑張ってるやつもいますよっていうね。だから病気を理由にやめたくないっていうのはあるんですね」と思いを口にした。

 最後に自身にとってのものまねについてたずねられると「生きがいです。ものまねというよりものまねショーが生きがいですね。舞台の上で死にたいと言うじゃないですか。あの気持ちがよく分かりますね、今になって」とうなずいていた。

次のページへ (2/2) 【動画】付き人の補助を受けながらステージに立つ実際の様子
1 2
あなたの“気になる”を教えてください