【オヤジの仕事】「銭ゲバ」「浮浪雲」を遺したジョージ秋山の息子が初告白 父が背中で教えた男の生き方

秋山家の家族の姿が投影されている「浮浪雲」【提供:秋山命】
秋山家の家族の姿が投影されている「浮浪雲」【提供:秋山命】

いきなりのテーブル返し!! でも根底には愛があった

 僕が幼い頃の父は厳しい人でした。つまらないことでグズグズ、ダラダラして、父が考える“男とはこうあるべき”という男像に、僕が合致していないと父の怒りに触れたのだと思います。僕は幼い頃、小柄で色白、あまり外に遊びに出かけない子どもだったんです。名前は“命”なんて珍しい名前だわ、オヤジはエロ漫画描いてるわ、で周りからからかわれて帰ることもありました。すると父は「やり返して来い!」と怒って、家に入れてくれないこともありました。

 小学生の時には、こんなこともありました。両親、年子の妹の家族4人で、夕食にすき焼きを食べようとしていたんですけど、僕は肉も野菜も生卵も嫌い。「食べたくないよ~」と駄々をこねたんです。そうしたら、オヤジがテーブルをいきなりひっくり返し、茶碗とかイスを僕に向かってバーン! と投げつけたんです。僕に当たらないスレスレを狙うんですけど、いや、もうメチャメチャ怖かった。

 でも、おかげで食べられるようになって、感謝しているんですよね。僕は幼い頃はすごい偏食で、食わず嫌いだったんです。その食わず嫌いを、父はとても心配して、怒ってみせることで僕を教育してくれていたんです。子どもは食べるのも仕事。なのに食べもしないのにイヤがっていたので、やる前に諦めるのではなく、やってみるように、という教育だったのです。

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