――6月にポップスアルバムをリリースされましたが、新型コロナウイルスの影響で、コンサートなどを開催できない状況が続きました。

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「アルバムを出して、すぐコンサートをして、と思っていたので残念です。でも、そんな状況でも多くの方がアルバムを聴いてくださっています。頑張って生きていかないといけないので、気持ちが下がるけど、一生懸命、一緒に生きていこうよ、という思いを歌で発信できたらいいなと思っています」

――自粛期間中は、どんなことを考えながら過ごしていましたか。

「忙しいと自分のことを忘れて、仕事に徹して、次から次に仕事を乗り越えていかなきゃいけないんですけど、時間ができて、いろいろ考えて自分を見つめました。自分を生きてあげたい、自分に嘘をつくような生き方はしたくない、人に嘘をつくような生き方より素直な気持ちでまっすぐ生きていきたい、生きることについてすごく考えました」

――今月28日から、明治座で氷川きよし特別公演がスタートされます。

「最善の対応をして開催することになり、PCR検査も受けました。こういう状況ですが、お芝居と歌のショーを観ていただいて、みなさんの励みになればいいなと思っています。限界突破……、えっ、なんだっけタイトル……。(事務所スタッフに確認して)『限界突破の七変化 恋之介旅日記』ということで、あんな格好、こんな格好をします」

――すごい七変化になりそうですね。

「前から着たかった衣装を着るんですけど、いよいよ私の正体がバレます(笑)」

――何度も明治座の舞台に立っていますが、今までとは違う思いはありますか。

「ずっと公演ができていなかったので、泣いちゃうかもしれませんね。コンサートがないと放心状態というか、コンサートがあるとずっと緊張感あったじゃないですか。そうやってバランスを取って20年やってきました。コンサートができるということは、本当にありがたいことだと思っています。明治座公演は無事に終われればいいなと思っていますし、みなさんに力を貸していただいて感動的な公演にしたいです」