横田早紀江さん、滋さんの棺に入れなかっためぐみさんのくし“希望の品”に
18日放送のニッポン放送の情報バラエティー番組「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木、午前8時~11時30分)で、北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの母・横田早紀江さんの独占インタビューが放送された。
「めぐみちゃん」と何度も呼びながら海岸を探した
18日放送のニッポン放送の情報バラエティー番組「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木、午前8時~11時30分)で、北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの母・横田早紀江さんの独占インタビューが放送された。
横田さんは拉致問題解決への母としての思いや、政府に対する思いについて語った。
冒頭、今年6月に亡くなった父の滋さんについて「ずっと同じ感じ。まだ一緒に居る、居なくなった感じにならない。天国に単身赴任してるような感覚」としのんだ横田さん。
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(通称:家族会)の代表を務めた滋さんの人柄について「普通の人。親なら誰でも、自分が同じ立場だったらみなさんも同じことをすると思う」と語った。
めぐみさんに関して何の手掛かりがないまま探し続けた新潟での日々を「当時は拉致だと分からなかったから、表現できない怖さだった。苦しくて悲しくて、泣きながら『めぐみちゃん』と何度も呼びながら海岸を探した。悪夢の時代だった」と振り返った。
北朝鮮による拉致問題の報道を機に人生が一変し、家族会も立ち上がったが、「家族会だけが動いたのではなく、みんなの力で大きくなった」と世の中の後押しが支えになったことを明かすとともに、めぐみさんの名前を初めてマスコミに出す際は、顔面神経痛になりそうなほど葛藤があったと話し、2005年に5人の拉致被害者が帰国した場面を「あの写真のあの人が本当に居たんだと、演劇を見ているようだった」と回顧した。
日本政府への思いについて問われた横田さんは、「43年もかかっている。なんでこんなに重大なことを、こんなにも長い年月何もできないんだろう、何か知恵を出せないものかと思っている。 『親の感覚』で向き合わないと拉致問題は解決できない。日朝首脳会談も必ず再開しなければいけない」と語り、北朝鮮による拉致問題の解決について改めて強い決意を示した。