“五感”で迫力を堪能できるモンハン15周年展に行ってみた…1体「800万円」超高級フィギュアにも衝撃

人気ハンティングアクションゲーム「モンスターハンター」(モンハン)の発売15周年を記念した『DNP Produce MONSTER HUNTER×NAKED 「モンスターハンター15周年展」ーTHE QUESTー』が幕を開けた。4Dなどの最新鋭の演出によって、モンハンの世界観に没入できる体感型の展示会だ。爪痕の痕跡、不思議な匂い、そして目の前で暴れ回るモンスターたち……。“五感"を使ってゲームの世界観を探検できるリアリティーに迫った。

360度プロジェクションマッピング
360度プロジェクションマッピング

「モンスターハンター15周年展」秋葉原で開催

 人気ハンティングアクションゲーム「モンスターハンター」(モンハン)の発売15周年を記念した『DNP Produce MONSTER HUNTER×NAKED 「モンスターハンター15周年展」ーTHE QUESTー』が幕を開けた。4Dなどの最新鋭の演出によって、モンハンの世界観に没入できる体感型の展示会だ。爪痕の痕跡、不思議な匂い、そして目の前で暴れ回るモンスターたち……。“五感”を使ってゲームの世界観を探検できるリアリティーに迫った。 

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 真っ暗な原生林のような道を歩くと、ぼんやりとした蛍光色の明かりがあちらこちらに浮かび上がる。360度をスクリーンでぐるっと囲まれた場所に行くと、モンスターたちが叫び、暴れ、時に決闘をする。そして、最後は寒々しい白銀の世界。吹雪のようなものが疾風とともに舞い上がり、巨大なモンスターが出現した。自分が異空間にいるような摩訶不思議な感覚になった。

 展示会は、東京・ベルサール秋葉原で31日から11月12日の期間で開催。大日本印刷株式会社(DNP)、株式会社カプコン、株式会社ネイキッド(NAKED)がタッグを組んだ企画展。カプコンの藤岡要ディレクターは「モンスターハンターの15年間のすべてが感じられる。モンスターを通して15年分の蓄積を一望できます。我ながら壮観です」と胸を張った。

 

15周年展メインアート(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. Sound Design by Soundelux Design Music Group
15周年展メインアート(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. Sound Design by Soundelux Design Music Group

いざモンスターたちが支配する異空間へ…最新作「アイスボーン」の圧倒演出

 地下1階の「体感エリア」が最大の見どころ。「森」「砂漠」「火山」「海」「雪山」の5つのフィールドを歩いて探検する内容だ。入り口で渡されたブラックライトを暗闇に向けると、大きな爪痕や粘液がしたたり落ちたようなモンスターの痕跡が照らし出される。奥に進むと、目の前のスクリーンには、歴代シリーズのモンスターたちが次々と登場。時折現れる「回復ミツムシ」にタッチすると、画面の中で弾けた。触感を楽しめる演出だ。それに、どこからともなくこだまするモンスターたちの鳴き声が不気味だ。

 次の場所は、プロジェクションマッピングを用いた360度のスクリーン。サラウンド音響を伴って、砂漠や活火山、海のシーンに移り変わり、モンスターたちが素早く海中を泳ぎ回ったり、砂上でケンカをしたり……。ド迫力の演出だ。

 最後は、目玉と言える「雪山フィールド」。最新作「モンスターハンターワールド:アイスボーン」の世界観だ。吹雪や風、クールな香り、そして足元のパネルが振動する演出があいまって、モンスターの「イヴェルカーナ」の登場には圧倒された。

驚異の価格
驚異の価格

マニアが垂涎の「禁忌モンスター」を公開 超高額フィギュアもベールを脱ぐ

 1階には資料展示・物販エリアが設けられている。歴代タイトルの歴史の重みが感じられる。ハンター装備や武器の年表、「ハンター飯」のこれまでをしっかりと復習できる。

 そして、シリーズ発売から今まで謎に包まれていた「黒龍 ミラボレアス」の設定資料が初公開となった。「禁忌モンスター」のベールが明かされた。カプコンの藤岡氏は「動画配信が盛り上がる時代で、(情報やコンテンツを)露出させるコミュニケーションが主流になってきている。今の時代に合ったやり方を考えた」と“解禁”の意図を説明する。モンスターサイズ比較の新作映像からも目が離せない。

 度肝を抜かれたのが、物販コーナーに置かれているショーケース。金銀に輝く火竜のフィギュアだ。

 驚愕の価格。種類によっては、1体「800万円(税抜)」の“超高額”フィギュアなのだ。15周年“金火竜”リオレイア希少種と、15周年“銀火竜”リオレウス希少種。細部までこだわり抜いた高精細の仕様で、受注販売だという。

【純プラチナ(プラチナ1000)】15周年“銀火竜”リオレウス希少種が800万円(税抜)、【純金(金24)】15周年“金火竜”リオレイア希少種が800万円(税抜)。セット購入は、「100万円割引」の1500万円(税抜)というから驚きだ。

 そして、実際に展示されているのは、【シルバー(シルバー925)】15周年“銀火竜”リオレウス希少種の80万円(税抜)と、【シルバー(シルバー925金メッキ)】15周年“金火竜”リオレイア希少種の80万円(税抜)だ。ちなみに、この2つのセット購入は、150万円(税抜)。

 驚くことばかりの企画展示。前回の10周年展示会の際は展示物中心だったが、今回は体感型の最新技術のコンテンツに重きを置いた。DNPの鈴木崇哲プロデューサーは「ゲームの美しい映像を現在の世の中に合った形で実際に体感できれば、どれだけ楽しいかという考えから今回の企画がスタートしました」と明かす。「モンハンを知らない方にも楽しんでいただけるよう意識しました。例えば痕跡探しや回復ミツムシが登場するウォークスルー型の展示は、家族や友人と一緒に楽しめます。モンハンならではの、みんなでわいわい楽しめる良さを取り入れています」とし、「今後、DNPとしても国内外の大きなコンテンツを使ったイベントで新しい体験価値を提供できれば」と強調した。

 長年支持を集めてきたモンハン。愛される理由について、カプコンの藤岡氏は「ファンの方と一緒に成長できたコンテンツ。ファンに支えられているタイトルなので、僕たちもファンの方々にいろいろなサプライズを用意しています。うまくファンと対話できている気がしています。これからもやっていきたい」と力を込めた。

次のページへ (2/2) 15周年“金火竜”フィギュアら展示詳細
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