ABEMA瀧山アナ「NGほぼない」 グラビアに恋愛番組…何でもこなす理由「挑戦をせずに後悔するのが嫌」
「この道を選んで本当に良かったなと思います」。ABEMAの瀧山あかねアナウンサーはABEMA新恋愛リアリティーショー『ラブパワーキングダム~恋愛強者選挙~』に番組参加者として出演している。ABEMAの社員が自社の恋リアに出演するという異例の挑戦。アナウンサーに新たなジャンルを築きつつある瀧山に話を聞いた。

「アナウンサーの概念を壊す」現役女性アナが異例の恋リア出演
「この道を選んで本当に良かったなと思います」。ABEMAの瀧山あかねアナウンサーはABEMA新恋愛リアリティーショー『ラブパワーキングダム~恋愛強者選挙~』に番組参加者として出演している。ABEMAの社員が自社の恋リアに出演するという異例の挑戦。アナウンサーに新たなジャンルを築きつつある瀧山に話を聞いた。(取材・文=島田将斗)
同番組はモテることに自信を持つ16人の男女が、異国の地でハイクラスな恋の駆け引きを繰り広げながら、No.1モテ男&モテ女を決定する恋愛リアリティーショー(以下、恋リア)。瀧山はモデルや俳優、スポーツ選手などさまざまな経歴を持つ出演者たちとまじり、恋の駆け引きを繰り広げる。
『今日、好きになりました。』シリーズや『オオカミには騙されない』シリーズ、『シャッフルアイランド』シリーズなど、これまでに独自の恋愛リアリティーショーを配信してきたABEMA。瀧山もそんな番組の情報を発信してきたひとりだ。恋リアへはどんなイメージを持っていたのか。
「私は社員なので視聴数とかを常に意識しているのですが、恋リアってやっぱり人気で。数字を持っていていろんな人が見ているコンテンツだなと思っていました。ABEMAのなかでも開局当初から力を入れている分野なので携わりたいなとはずっと思っていました」
演者として出演することは「想像もしていなかった」という。
「恋リアに携わるとしても番組イベントのMCとかだと……まさか自分が恋愛する側として参加するとは思ってもいませんでした(笑)。私は人の話をよく聞こうとかお話上手だなと思ってもらおうと挑んだんです。ちょっと大人のお姉さんじゃないですけど、お話したくなる人でありたいと思ったので、それをすごく意識しました」
番組を制作・配信する会社の社員が演者として出演するのは極めて異例だ。グラビア挑戦や写真集発売、思えばこれまでも社員という枠にとらわれず、さまざまなことをやってきた。
「ABEMA自体がさまざまな挑戦をさせてくれる環境なんです。いままでも社員なのにグラビアをやってみたり、写真集を出させてもらったり。広い目でいつも応援してくれています。今回も『さすがABEMA』と思っちゃって。いろんなことを挑戦させてくれることに感謝しています」

“あざとさ”を武器にし仕事変化「軌道に乗ってうまくいっている」
そんな瀧山は現在、『ミッドナイト競輪』、『パーラーカチ盛り ABEMA店』、『CHANCE & CHANGE』、ボートレース番組に格闘技番組やYouTube番組など6本を掛け持ちしている。
「毎日何かしら出演のお仕事があります。そんななか、この番組でしばらくの間、他番組への出演をストップしなくてはならないのも苦渋の決断でした。出演者としての責任も感じていました」
不安もあったが共演しているのはクロちゃんや見取り図、さらば青春の光など腕のある芸人ばかり。彼らの存在も出演の後押しになった。
「逆を言えばすごくいじってくださる皆さまだった。なので、『すみません、恋リア出演しに行ってました!』って堂々と言いました(笑)。『恋愛してお休みしました』って言ったら“なんだよ”みたいにいじってもらえたので良かったかなと。これからもたくさんいじってもらえたらなと思っています」
“あざとさ”が今回の番組内でも強みとなるようだ。学生時代からこの技を先生相手に使い、先生を味方につけていたという逸話もある。
「“あざとさ”って自分の良さを全力で出すこと。私のなかであざとさは恋愛ブランディングみたいな感じはありますね。あざとさのなかには計算もありますし、素の自分ではない部分もある。演じてもいるんですけど、それも全て恋愛がうまくいくための自己ブランディングなので。計算して考えて恋愛をしているのかなと思います」
「アナウンサーとは」を考えていた当初はなかなか素を出せなかった。「本当にABEMAという環境が“自分の個性を生かしていいよ”っていう風土。『じゃあ自分が学生時代から先生に対してやっていたあざとさを会社でやってもいいのかも』と考えが変わりました」と明かす。
「笑顔でいるとか楽しそうとかも“あざとさ”につながるのかなと思っていて、男性からすれば自分があざとくしていることが嫌なことではないのかなと。そういう意味では仕事で生かせているなと思いますね。バラエティー番組などで芸人さんと仕事をする上ではすごく生かせています。楽しい環境では武器になる、それが軌道に乗ってうまくいっているなとも思いますね」
アナウンサーとしても新ジャンルを築いている。何事にも挑むマインドは昔から。「挑戦をせずに後悔するのがすごく嫌」だといい「NGはほぼない」のが瀧山だ。
「今回も『ラブパワーキングダム~恋愛強者選挙~』に出ないって選択をしていたら一生後悔していたと思います。せっかくのチャンスを自分の手で捨てるのは嫌です。出たことによって仮にマイナスなことが起きても、出たことに対する勇気を買ってくれる人がひとりでもいるなら私はいいなと思います」
そうもあって多忙を極めているが、まとまった休みは取れているそう。休みの日は昼の3時から朝の5時まで12時間以上飲み続ける。「働くって決めたときは目一杯働いて、終わってからはめちゃくちゃ飲みます。べろべろです」と笑顔がこぼれた。
競輪、競艇、格闘技、そして恋愛。ジャンルに縛られることなく、一度に多くをこなすコツは何なのか。
「カチッとしすぎない。全部の仕事、芸人さんと楽しくおしゃべりしているみたいな感覚なので、楽しさを忘れないのも秘けつかもしれないです。言っても芸人さんが笑わせて盛り上げてくださるし、ラフな感じではいますよね。
昔は『○○さんとご一緒するんだから』って気合を入れて構えていたのですが、うまく話せないとかあまりいいことがなくて。もちろんある程度の知識はいれますが、『○○さんとおしゃべりをする』って感覚でいったら好んでもらえるようになった感覚があるので、ガチガチにしないっていうのが私的にすごく働きやすくなった要因ですね」
目指しているのは「ABEMAらしいアナウンサー」。「“いままでのアナウンサーって○○だよね”っていう概念を勝手に壊しているつもりです。アナウンサーだけどいろんなことができるアナウンサーになりたいです」とうなずいた。
そんな瀧山が語る今回の番組の見どころのひとつは「自信を持っている人が落ちていく姿」。「本当に新しいジャンルなのでまずは1話を見て下さい」とアピールした。
「この道を選んで本当に良かったと思います。昔よりも今の自分の方が輝いています」と語る瀧山は周囲の心配をよそに楽しそうに仕事をしていた。
