卒業の吉田朱里、NMB48は「青春のすべて」 涙ながらに思い語る

「NMB48」吉田朱里が16日、DMM「NMB48 LIVE!! ON DEMAND」と「吉田朱里YouTubeチャンネル」の2メディア同時生配信番組「アカリンの部屋」内で、NMB48の卒業を発表した。

NMB48の卒業を発表した吉田朱里【写真:(C)NMB48】
NMB48の卒業を発表した吉田朱里【写真:(C)NMB48】

緊張が走った劇場 深呼吸した吉田

「NMB48」吉田朱里が16日、DMM「NMB48 LIVE!! ON DEMAND」と「吉田朱里YouTubeチャンネル」の2メディア同時生配信番組「アカリンの部屋」内で、NMB48の卒業を発表した。

 この日、24歳の誕生日を迎えた吉田は、活動歴10年目となるNMB48の1期生。メンバー全員の悩み相談を聞くという企画を約3時間にわたって繰り広げ、番組の最後に「私たちにとって一番大切な場所」というNMB48劇場のステージ上で卒業発表を行った。

「今日は素敵な1日でした。メンバーのみんなとこんなにたくさん話せて。4期生くらいまでは話す機会は多いですけど、後輩になればなるほど会う機会も少なくて、みんなが悩んでいることに正面から向き合ってこれなかったこともあったし、最近ではメンバーに会えなかった日も続いていたので、改めてメンバーに向き合える時間ができてすごくよかったなと、私も素敵な時間を過ごさせてもらいました。みんなの悩みのレベルがすごいし、当時の私の年齢の時よりしっかりしていて、NMB48は大丈夫だと思いました」と、満足げな表情を浮かべた。

 そして、「ここでファンの皆さん、メンバーのみんなにお伝えしないといけないことがあります」と吉田が言うと、劇場に緊張感が漂った。吉田も大きく呼吸し、慎重に口を開いた。

「私、吉田朱里はNMB48を卒業します。NMB48は今年の10月で10周年を迎えます。1期生として私は活動させていただき、私もアイドル10周年、1つの大きな節目でもあるので、卒業発表をしようとずっと決めていました。ですが、このような状況でこの先、グループがどうなってしまうのかも分からない、ライブもなかなかできず、ファンの皆さんにも会えない日々が続く中で卒業を決断するのはすごくすごく迷いました。でも、自分がやりたいこととか、この先のお仕事が決まっていく中で、今ここで決断しないと。きっと、ずっと後悔したままグループに在籍することになる。頼もしい後輩メンバーがこんなにもたくさんいる中で、私がいることでそのチャンスを奪ってしまうんじゃないかなと思ったので、卒業を決断しました」と心境を語った。

「10年前、何となく受けたのがNMB48のオーディションでした。最初はアイドルというものが分からなくて、自分にはアイドルは向いていない、3年くらい経ったら辞めよう、そんな気持ちで活動していました。でも、NMB48の活動は毎日が目まぐるしくて、いつのまにかNMB48というグループに無我夢中になっていて、気がつけば10年という時が経っていました。つらいことや、悲しいこともたくさんあったけど、そのたびにファンの皆さんが大きな愛で素敵な景色をたくさん見せてくださいました。仲間の温かさ、努力の大切さ、自分次第で夢は必ずかなえられるということ。NMB48が私の人生において大切なことをたくさん教えてくれた、青春のすべてでした。NMB48が大好きです。こんなにも自分が全力になれて、毎日毎日、グループのことで頭がいっぱいで、楽しくて、大好きなメンバーが近くにいて、素敵なスタッフさん、そしてこんなにも温かいファンの皆さんがそばにいてくれて、本当はここを離れるのがすごく寂しいです」と時折、涙を浮かべながら語った。

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