漫画家でタレントの浜田ブリトニーが14日、ABEMA『しくじり先生 俺みたいになるな!!』（金曜午後11時）に出演。霊感商法に騙されて1500万円を失ったことを明かすとともに、SNSの利用法について言及した。

　2007年にホームレスギャル漫画家としてブレイクした浜田は現在、企業案件の漫画執筆、浅草での漫画カフェ経営などが主な活動。プライベートでは2児の母でもある。

　そんな浜田は番組冒頭、「スピリチュアルにドハマりした結果、1500万円をつぎ込み、多くの友達を失い、5000時間以上の膨大な時間を無駄にした」とのしくじりを告白。「去年の夏までスピってた」「しくじりから抜け出したて」だとし、「今考えても後悔しかないです」と語った。

　スピリチュアルにハマったきっかけは占いだそうで、元々は「テレビの占いコーナーをたまに見る程度」「スピリチュアルの“ス”の字も知らない」といった状態。だが、就労時間の問題でスタッフが全員辞める、価値の2倍で物件を買って約2000万円の損切り……といった負の連鎖が続き、浜田は「うつっぽくなっちゃった」という。

　このタイミングで現れたのが、占いコンサルタント。「予約が取れない人気の占い師がいて、僕の紹介なら占ってもらうことができるよ」と勧められたそうで、実際に占い師に会うと、開口一番「あなた最近、仕事関係で悩んでいますね？」と伝えられたという。

　これは、誰にでも当てはまる一般的なことを、自分が当てはまると感じさせる“バーナム効果”という心理現象なのだが、人生のドン底にいた浜田は「なんで分かったんですか？」と驚愕。しばらくして「具体的に大きな金額が動いたことも当てた」そうだが、これについても浜田は「今思えば、事前に私のブログを読んで情報を得ていた」と推察した。

　結果、占い師に心酔した浜田は3万9800円のブレスレット、小瓶で1万5000～2万円の波動水などを続々と購入。どんどんのめり込むうち、「自ら動画を見たり、本を読み漁る」ようになったという。

　当時について、浜田は「YouTubeを見たら関連動画で“サムネが強い占い師”がどんどん出てきて、スピ動画の視聴が止まらない」と回想。これは「現代人がスピっちゃう落とし穴」とし、「『スピリチュアル』用語を1度でもネット検索したら、おすすめ動画が連発し、それを見てさらにスピってしまう」と説明した。　

　加えて、浜田は「Xの投稿でも検索を始めるようになりました。すると、『いいね』をしたら限定のパワーストーンプレゼントという投稿がたくさんあるんですよ」と発言。すぐさま“いいね”を押しまくったところ、「パワーストーンは全然もらえないが、宣伝のDMがたくさんくる」ようになったそうで、「今の時代、YouTubeやSNSの発達で非常にスピりやすい状態。特にYouTubeやXのSNSが霊感商法の宣伝ツールになってるんですよね。他にも、Xで“いいね”したりリツイートしたらお金くれるの、あるじゃないですか。それって、押さない方がいいです。それで情報収集したりとかしてるので、DMとかたくさん送られてくるようになっちゃう可能性もあります」と注意喚起した。