大阪文化の革新イベントが開催 ET-KINGの新曲MVに出演可能&人気YouTubeの立役者が登場
大阪万博開催に合わせて新曲リリースを予定するET-KINGが28日、大阪・味園ユニバースで開催される「Njカーニバル」において、参加者全員が出演できる新曲ミュージックビデオの撮影を敢行する。カジサックチャンネルを卒業した山口トンボ氏も新たな出発で参加を表明している本イベントで、大阪の新しい文化を発信する。

取り壊し決定の味園ユニバースで開催
大阪万博開催に合わせて新曲リリースを予定するET-KINGが28日、大阪・味園ユニバースで開催される「Njカーニバル」において、参加者全員が出演できる新曲ミュージックビデオの撮影を敢行する。カジサックチャンネルを卒業した山口トンボ氏も新たな出発で参加を表明している本イベントで、大阪の新しい文化を発信する。
「かつて全国的に知られていた大阪の独特なコミュニケーション文化を、現代のエンターテインメントとして再解釈したい」と語るET-KINGのメンバー。刀で斬るまねをされたら斬られたふりをし、銃で撃たれるまねをされたら撃たれたふりをする。この大阪発祥の遊び心あふれるコミュニケーションを「HITCUT」として再定義し、新たな文化として発信していく意向だ。
「大阪・関西万博は、単なるイベントではない。大阪の文化を世界に発信する絶好の機会です」とET-KINGは語る。HITCUTプロジェクトは、その第1弾として位置づけられる。会場で配布される特製缶バッジは、このコミュニケーションの起点となる。バッジを身につけた参加者同士が即興的にHITCUTを実践し、その様子を映像として記録。まさに参加者全員で大阪文化の新しいページを築き上げていく。
本イベントは、YouTube界で革新を起こしたカジサックチャンネルの立役者・山口トンボ氏の新たな門出を祝う場としても注目を集める。登録者数240万人超の人気チャンネルで6年間にわたり手掛けた山口氏は、ブルーハーツの熱烈なファンとしても知られる。その山口氏のために企画された「リンダリンダリレー」では、20人の参加者がリレー形式で名曲を歌い継ぐ。この斬新な試みには、『水曜どうでしょう』の名プロデューサーとして知られる藤村忠寿氏も特別参加を予定。会場全体を一つの音楽の渦に巻き込む壮大なパフォーマンスとなることが期待されている。
開催の舞台となる味園ユニバースは、老朽化により5月には取り壊しが決定している大阪の歴史的文化施設。かつてのキャバレーをライブハウスとして再生した独特の空間は、レトロな雰囲気とキャバレー特有の艶やかさを併せ持ち、数多のアーティストたちを魅了してきた。その象徴的な場所で開催される「Njカーニバル」は、「出発」をテーマに掲げ、春の訪れと共に新たな一歩を踏み出す人々への応援歌となることを目指している。
イベントを統括するNjの手腕は、関係者からも高い評価を得ている。ET-KINGのメンバーは「Njさんとの付き合いは長いが、その度に驚かされる。物事の決定スピードは驚異的だが、不思議と全てが自然な流れで進んでいく」と語る。山口氏も「気付けば出発祭りの主役になっていた。しかも大好きなブルーハーツの企画まで用意されていた」と、その展開の速さと的確さに驚きを隠せない様子だ。
「エンタメビュッフェ」という新しい概念を掲げる本イベントは、既存のライブやフェスティバルの枠を超え、さまざまなジャンルのエンターテインメントが融合する場を創出する。音楽、パフォーマンス、参加型企画が織りなす独特の空間は、関西のみならず、日本のエンターテインメント界に新たな風を吹き込むことだろう。
