チャン・ツィイーに第2子「お腹の中に30週になる赤ちゃんがいる。いい胎児教育になる」

「第32回東京国際映画祭」が28日、東京・六本木で開幕し、山田洋次監督(88)のシリーズ50作目の最新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」がオープニング上映された。

第2子を妊娠していることを明かしたチャン・ツィイー
第2子を妊娠していることを明かしたチャン・ツィイー

第32回東京国際映画祭オープニングセレモニーで告白

「第32回東京国際映画祭」が28日、東京・六本木で開幕し、山田洋次監督(88)のシリーズ50作目の最新作「男はつらいよ お帰り 寅さん」がオープニング上映された。

 今年のコンペティション部門の審査委員長は中国を代表する世界的な女優チャン・ツィイー(40)。「コンバンハ。最高の映画祭になることを祈っています。私たち審査員は14本の映画を観ることになります。私のお腹の中には30週になる赤ちゃんがいるので、非常にいい胎児教育になるんじゃないかなと思っています」と明かした。チャン・ツィイーには夫でロックミュージシャンのワン・フォンとの間に4歳の女児がいる。

 コンペ部門は「百円の恋」の脚本家、足立紳氏が自身初の自伝的小説を原作にして脚本・監督を手掛け、濱田岳(31)&水川あさみ(36)が共演した「喜劇 愛妻物語」、手塚眞監督が、父・手塚治虫さんの問題作を映画化したサスペンス・エロス「ばるぼら」など14作品で競われる。

レッドカーペットを歩いた「男はつらいよ―」の山田洋次監督(中央)
レッドカーペットを歩いた「男はつらいよ―」の山田洋次監督(中央)

 セレモニーに先立つレッドカーペットでは「男はつらいよ―」の山田監督、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟、夏木マリ、浅丘ルリ子、GALAスクリーニング作品「カツベン!」の周防正行監督、成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、アニメ「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の声優のん、片渕須直監督、フェスティバルミューズを務める広瀬アリスらが登場。「海辺の映画館 ―キネマの玉手箱」の大林宣彦監督と、妻でプロデューサーの大林恭子氏はそろって車いす姿だった。

 山田監督は「東京国際映画祭は15年ぶりじゃないでしょうか。オープニング作品に選ばれ、光栄です。ここにいる役者の皆さんと丁寧に作りました。渥美さんがいないのが残念ですが、一緒に作ったつもりです。僕は50年をかけて『男はつらいよ』という映画を作ってきた。こんなことをする人はいない。これは自慢してもいいんじゃないかと思っている」。倍賞は「50年前に『男はつらいよ』が始まり、23年ぶりに新作が作られました。お兄ちゃん(渥美さん)は『長い映画を撮り続けている気がする』と言っていましたが、私も同じ気持ちでした。途中、倒れて死ぬんじゃないかと思いましたが、やっとクランクアップできました。どこかでお兄ちゃんは見ているんだろうなと思っています」と話した。

 映画祭は11月5日まで、六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷ほかで開催される。

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