【東京女子】二刀流→プロレスラー専念のSKE48荒井優希が目指す今後「どこまでやれるのか楽しみ」
今年3月末でSKE48を卒業し、プロレスに専念することを発表した東京女子プロレスの荒井優希。しかし、1月4日の後楽園ホール大会で、ちょうど1年間守り抜いたインターナショナル・プリンセス王座を、自身と同じ1998年生まれの鈴芽に明け渡してしまう。プロレス専念を宣言直後にタイトルを落としてしまったわけだが、荒井はすでに前を向いている。
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同世代の鈴芽に負けて悔しい気持ちとうれしい気持ちがあった
今年3月末でSKE48を卒業し、プロレスに専念することを発表した東京女子プロレスの荒井優希。しかし、1月4日の後楽園ホール大会で、ちょうど1年間守り抜いたインターナショナル・プリンセス王座を、自身と同じ1998年生まれの鈴芽に明け渡してしまう。プロレス専念を宣言直後にタイトルを落としてしまったわけだが、荒井はすでに前を向いている。(取材・文=橋場了吾)
2024年1月4日、荒井優希はマックス・ジ・インペイラーを破って第12代インターナショナル・プリンセス(以後IP)王者となった。防衛6回は、同王座の最多記録だ。
「(チャンピオンとしての1年間は)やっぱり責任をすごく感じました。メインイベントでタイトル戦を任されることもありましたし、タイトルマッチ以外でもベルトを持って入場していたので、初めて東京女子プロレスを見に来られた方にも『強い選手』と見られるわけで。ベルトが懸かっている・懸かっていないに関わらず、どの試合もチャンピオンとして見られるので中途半端な試合はできないですし、私のせいで団体の価値を下げられないという意識は持っていました。あとはケガについてですかね。ベルトを持っていないときは大きなケガをしないことを小さいながらもハードルにしていたんですけど、ベルトを持ってからはケガをしないこと以上に自分がチャンピオンとして引っ張っていく姿を見せることを考えて、あっという間の1年間でした」
荒井は1998年生まれだが、この世代は東京女子プロレスの新世代ともいえる選手がひしめき合っている。荒井を破り第13代IP王者となった鈴芽、遠藤有栖、宮本もか、猫はるな、鈴木志乃が「98年組」だ。
「ベルトは誰に取られても悔しいんですけど、(鈴芽には)シングルで2連勝して負けたことがなかったので余計に悔しかったんですが、(同世代として)うれしい気持ちもあります。鈴芽さんがチャンピオンになって、この世代同士で試合をやりたいという気持ちもあるので、次は取り返すぞという気持ちですね」
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アイドルを卒業してプロレスラー一本になった自分がどこまでやれるのかが楽しみ
しかし荒井には白いベルト……団体最高峰のプリンセス・オブ・プリンセス王座を狙ってほしいという声も届いているという。
「でも今はまだ機が熟していないというか、気持ち的に一歩引いている自分がいます。ずっと二刀流でやってきて、プロレスラー一本でやっている選手たち、先輩・後輩関係なくすごくリスペクトしているので。皆に比べてプロレスに対する時間を取れていなかった状況に気後れする部分があって、皆がすごく上の存在に見えているんです。だからこそ、自分がアイドルを卒業してプロレスラー一本になったときに、どこまでやれるのかというのがすごく楽しみなんですよ。あと、本音で言うとベルトを持つよりも縛られずに自由にやってみたいという気持ちもあって。ただ、自分がベルトを持つことに意味がある……東京女子プロレスのステージが上がるための何かになるのであれば、もちろん目指したいなと思います」
今後は2.15に東京女子プロレスとしては初の新幹線プロレス(渡辺未詩&瑞希&らく&アジャコングvs山下実優&伊藤麻希&荒井優希&マックス・ジ・インペイラー)に加え、3.29&30には名古屋の中日ホールで二刀流最終興行も決まっている。
「路上系はプールや水族館でやっているんですが、シンプルに痛いです(笑)。(辰巳)リカさんがいると、狙われてボコボコにされるんです。今回(新幹線プロレス)はリカさんが入っていないから大丈夫かな(笑)。東京女子の中で間違いなく一番新幹線に乗っている(荒井は名古屋在住なので新幹線移動が多い)ので、負けないですよ。あと中日ホールのあるビルには、プライベートでよく行くんです(笑)。
ずっと二刀流って言われて、自分的にはネガティブに捉えてた時期もあったんですが、こうして2日間かけて多くの方に見ていただける機会を作っていただいて。初日にはアップアップガールズ(プロレス)とのコラボがあって、2日目はSKE48のライブがメインになるので、最後まで二刀流で頑張っている荒井優希を見てもらいたいなと思います」
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