高良健吾、地元・熊本での「結婚おめでとう」の声に照れ くまもと復興映画祭がプレオープニング
熊本県出身の映画監督、行定勲氏がディレクターを務める「くまもと復興映画祭 プレオープニング」が11月30日、熊本県菊陽町図書館ホールで開催。ホウ・シャオシェン監督の『恋恋風塵』(1987年)が特別上映され、行定監督と同じく熊本出身の高良健吾がトークセッションを行った。
ホウ・シャオシェン監督の『恋恋風塵』が特別上映
熊本県出身の映画監督、行定勲氏がディレクターを務める「くまもと復興映画祭 プレオープニング」が11月30日、熊本県菊陽町図書館ホールで開催。ホウ・シャオシェン監督の『恋恋風塵』(1987年)が特別上映され、行定監督と同じく熊本出身の高良健吾がトークセッションを行った。
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今年10月に歌手・田原俊彦の長女でタレントの田原可南子との結婚を発表した高良が登場すると、会場からは「おめでとう!」の声。高良は照れを浮かべながら「ありがとうございます」と一礼した。行定監督は「なんだか親戚から『おめでとう』と言われているみたいだね」と笑い。アットホームな雰囲気に包まれた。
『恋恋風塵』は1960年代の台湾の山村を舞台に、幼なじみの男女の悲恋を描く。高良は「この映画は10代の頃に初めて見て、20代の頃も2回見ているんですが、毎回寝ちゃうんです。今回は初めて最後まで見られましたが、それくらい何度も見たくなる、情緒に浸りたくなる作品なんです。それを再確認できました」と話した。
行定監督は「ホウ・シャオシェン監督は、僕が最も敬愛する監督の一人で、『恋恋風塵』は何度も見ています。初めて見たのは助監督時代で、あまりに感動して2度見た。配信で見ればいいという人もいるかもしれませんが、こういう作品をテレビで見るのは体力がいるんです。大きいスクリーンで見るから感動するのです」と映画の力を力説した。
同映画祭は、2016年4月の熊本地震を機に「映画の力で元気を届ける」という目的で始まり、今年で8年目を迎える。今年のテーマは「震災や水害を経験した地域へのチャリティー」と「映画を通じて台湾を知る試み」。
行定監督は、「私たち熊本も8年前の震災の際、多くの支援と励ましを受けました。今度は映画を観ていただくことで、被災地に少しでも助力できればと思っています。能登半島や台湾花蓮地震を含む被災地域への支援、近年親交が深まる台湾との文化交流を目的に、台湾と日本がコラボレーションした映画を通して、それぞれの国が持つ豊かさを感じてほしい」と語った。
最後には映画祭のオープニング作品『珈琲時光』(2004年、ホウ・シャオシェン監督)で映画初主演した歌手の一青窈も登場した。司会は地元の人気フリーアナウンサーの黒木よしひろ、『遺書、公開。』(来年1月31日)の公開を控える俳優の金野美穂が務めた。くまもと復興映画祭は12月1日まで行われる。