10歳・日本人プロスケートボーダーが3つのギネス世界記録 超絶技の成功2つ&最年少X Games出場
小学4年のプロスケートボーダー・河上恵蒔(かわかみ・えま=10)が、3つのギネス世界記録を達成したことが分かった。21日発売の『ギネス世界記録2025』(角川アスキー総合研究所)でそれぞれ記録が公開された。
神戸市生まれの河上恵蒔 4歳で始めて独学成長
小学4年のプロスケートボーダー・河上恵蒔(かわかみ・えま=10)が、3つのギネス世界記録を達成したことが分かった。21日発売の『ギネス世界記録2025』(角川アスキー総合研究所)でそれぞれ記録が公開された。
河上が取り組んできた種目はハーフパイプで技を競うバーチカル。今年1月、「JSFバーチカルシリーズ2023」で最年少ながら総合1位タイに輝いた。6月15日に、米国ユタ州ソルトレークシティーで行われた「トニー・ホーク・バート・アラート」では、「900(2回転半)」を3回連続で成功させた。同月28日には、カリフォルニア州ベンチュラで開催された世界最高峰の大会「X Games Ventura(エックス ゲームズ ベンチュラ)」にも最年少で出場を果たした。
そんな実績の中、1つ目のギネス世界記録は「Most backside 540 skateboard tricks in one minute」(1分間にバックサイド540を行った最多数)で、河上は1分間に13回のバックサイド540(1回転半)を成功させたことが認定された。
2つ目は、「Most consecutive skateboard ‘900’ in competition (male)」(大会でバックサイト900を連続で行った最多回数(男性)だ。「900(2回転半)」はレジェンドのトニー・ホークが1999年に初めて成功。その技を河上が6月15日に行われたトニー・ホーク・バート・アラートで、3回連続で成功させた。現地では「神の正統後継者」と称され、2つ目のギネス世界記録樹立となった。
3つ目は、「Youngest X Games athlete (male)」(男子のエックスゲームズ最年少出場選手)。6月28日、河上は9歳294日で「X Games Ventura」に最年少で出場し、3つ目のギネス世界記録を打ち立てた。
今回の快挙について河上は、「ギネス世界記録は学校の図書室にもあって、それに自分が出ると思うととてもうれしいし、友達に見てもらいたいです」と声を弾ませ、「アメリカに行くことと、X GAMESに出場するという今年に立てた夢がかなって最高でした。それに、イタリアやカナダにも行けたし、有名なスケーターと滑れたことも最高でした」とコメント。さらに、「来年も海外に行けるように頑張りたいし、とにかくスケボーが上手くなりたいです」と目を輝かせた。
河上は兵庫・神戸市生まれ。4歳で興味を持ったスケートボードを始め、コーチ不在の状態でバーチカルをメインにグングンと成長してきた。技の習得は、海外選手がSNSで発信した動画と画像を参考にしているといい、6歳で高難易度の「バックサイド540」を成功させ、インスタグラムで「世界最年少で成功」と話題になった。
7歳の夏には、世界でも成功者の少ない「バックサイド900」をメイク。ABCニュース番組『グッドモーニングアメリカ』やオリンピック公式インスタグラムでも紹介された。現在は小学校に通いながら、ホームのジースケートパーク(神戸市)で練習を積んでいる。