ネクストブレーク俳優・金子大地、甲斐翔真が青春を駆け抜ける「君が世界のはじまり」

義理の母と関係を続ける高校生・伊尾を演じた金子大地【写真:荒川祐史】
義理の母と関係を続ける高校生・伊尾を演じた金子大地【写真:荒川祐史】

完成した作品の感想は「うまくごちゃっと混ざったものになっている」

――甲斐さんはどんな意識で岡田を演じたのでしょうか。

甲斐「岡田は、物事の正解まではいかないけど、そうだよなって納得できることを簡単に言える人。物事の本質を知っているというか。嫌味なく育ちがいいから、物事の進んでいく順序を勝手に知っているんですよね。ちょっと余裕に見えたり、他のキャラクターに比べて尖りがない。その余裕があるから、いろんな人を受け入れることができたり、固定概念がなかったりする。だから少し大人っぽく、高校生なのにそんな考えが持てている魅力的な人に見えるように頑張りました」

――甲斐さんは、岡田というキャラクターとご自身に共通点があると思いますか。

甲斐「こんなにモテないです(笑)岡田、モテるに決まってるじゃないですか」
金子「モテるよ、あれは……」
甲斐「モテようとしてない感じが本当にモテるというか。モテようとして、雑誌で髪型を調べて…とかよりも、全然ナチュラルヘア。自転車で1時間かけて学校に来てる、みたいな、そういう青空のような人。そこは僕とあんまり似てない。僕は雲がある感じです(笑)」

――完成した作品をご覧になっていかがでしたか。

金子「おもしろかったよね」
甲斐「台本と、映像になったときの世界観を知って、『なるほど、こういう風に描かれていくんだ』って。きれいって言っていい映画じゃない、うまくごちゃっと混ざったものになっているって思いました。でも、悩むと言うことは一生していくわけですし、誰が見ても共感できる部分は多いんじゃないかと思いますね」
金子「ショッピングモールで横並びで座っているシーンがあるのですが、これもふくだももこさんの演出というか、こだわりが詰まったシーン。画の面白さみたいなのも感じますよね」

――撮影中のエピソードや、印象に残っているディレクションがあれば教えてください。

甲斐「岡田の人柄を表現した言葉だと思うんですが、監督は岡田のことを『もし岡田が殺人を犯したとしても、岡田を慰めてあげられるくらいいい人』と言っていて。それって、すごいですよね?『きっと何かを間違えてしまったんだ』と思える。僕もまだちゃんとは理解できないです。人を殺しても、背中をさすってあげられる。そこはけっこう強烈に残ってますね」
金子「ショッピングモールで『人にやさしく』をみんなでワーッと歌うところは、あんな風になると思っていなかったです。あそこは楽しさだったり、怒りだったり、そういうみんなの感情が爆発して、それを歌に乗せて『ガンバレ』という。それはすごくいいシーンだなと思いましたね」

次のページへ (3/4) 「君が世界のはじまり」は「僕らの世代がやるべき青春映画」
1 2 3 4
あなたの“気になる”を教えてください