桐谷健太、主演作で二宮和也と悲願の共演「夢に見ていた未来」 不思議な縁で結ばれた固い絆

桐谷健太主演ドラマ『インフォーマ』の新シリーズ『インフォーマ -闇を生きる獣たち』がABEMAで11月7日にスタートする。本作では、桐谷が直接オファーを出し続けたことで、二宮和也の出演が決定した。情報屋・木原慶次郎と警察官僚・高野龍之介として共演する2人が互いの印象や思い出を語り合った。

互いの印象や思い出を語った【写真:コウ ユウシエン】
互いの印象や思い出を語った【写真:コウ ユウシエン】

桐谷が前シリーズ終了直後から二宮に熱烈プッシュ「ずっと言うてた」

 桐谷健太主演ドラマ『インフォーマ』の新シリーズ『インフォーマ -闇を生きる獣たち』がABEMAで11月7日にスタートする。本作では、桐谷が直接オファーを出し続けたことで、二宮和也の出演が決定した。情報屋・木原慶次郎と警察官僚・高野龍之介として共演する2人が互いの印象や思い出を語り合った。

――他作品でも共演経験のあるお2人ですが、『インフォーマ』で共演されてみていかがでしたか。

桐谷「ニノと初めて共演したのが『流星の絆』で10年以上前でしたね。僕は妄想係長、高山ってキャラクター。どんな役やねん、みたいなね」

二宮「嫌われてる役だったね(笑)」

桐谷「そうそう。いや、愛されてたわ(笑)。そこから10年経て、映画『ラーゲリより愛を込めて』でご一緒させてもらって、その時は一等兵と軍曹。その次の年に『アナログ』というビートたけしさんの小説が原作の映画で友達同士。そして今回が警察官僚と情報屋。全部関係性が違って面白い。

 今回は見たことのないニノが見られるので、めちゃくちゃ楽しみにしていただけたらと思います。本当に熱烈プッシュさせていただきました。『アナログ』の舞台あいさつの時からずっと『出てほしい~』って(笑)」

二宮「その時から言ってくれてたもんね~」

桐谷「ずっと言うてた。でも、ニノも『出たい』って言ってくれたよな」

二宮「そうそう。僕は前作からずっと見ていたんで」

桐谷「そうおっしゃってくれていて、『ニノが出ている未来に行けたらええな』みたいに思ってましたね。ニノはこれまでいろんな役をやっていますが、冷たい炎を表現できる数少ない俳優さんだと思っていて、『インフォーマ』の世界観にそういうイメージがすごいビビっときていました。だから、ずっと『やれたらいいね』と言ってました」

二宮「僕は前作をずっと見ていて、すごく好きな作品でした。タイでの撮影にもできれば参加したかったんですけど、気づいたら『ブラックペアン(シーズン2)』やっていて(笑)。『ブラックペアン』のチームに『1週間タイに行ってもいいかな?』と聞いたら、『ダメです』って言われて。『そうだよね~』なんて思いながら、『どうしよっかな~』みたいな。

 本当に『ブラックペアン』チームに理解してもらって、『ここの隙間だったら大丈夫かもしれない』とかいろんなスケジュールのパターンを出してもらって、できた作品だったので、本当にどちらにも感謝しています。僕は桐谷健太が座長のチームを見ることが初めてだったので、座長が違うとこんなにも現場の色も変わってくるもんなんだな、と感じた現場でしたね。タイでの撮影には行けなかったけど、健太くんがタイでの映像を送ってくれたりしていたので、すごく自分のやる気にもなりましたし、まだ撮影に入っていない時だったけど、面白い作品に関われてるんだなという気持ちがありましたね」

共演してのエピソードを明かした【写真:コウ ユウシエン】
共演してのエピソードを明かした【写真:コウ ユウシエン】

桐谷健太の夢が続々と実現に二宮和也「桐谷健太が持ってる力」

――実際に共演されてのエピソードはございますか。

桐谷「役者として今までにない関係性でのぶつかり合いができました。ふと現場での待ち時間に『今まさに夢に見ていた未来にいるんだ』という感覚もあって、めちゃめちゃ感慨深かったですね」

二宮「健太くんとは本当に分かち合っていくような感覚がありました。カットがかかるたびに『大丈夫?』と声を掛けてもらえたり。僕はカットがかかったら、基本的にお姫さま状態になっていましたね(笑)。僕の中では前作を見ていたので、そこの総決算みたいなものを誰よりも早く見れた気がしました。こういうパターンのお芝居を一緒にやることはなかったよね?」

桐谷「なかった、なかった」

二宮「こんなにも共演してるのに、まだやったことのないパターンがあったんだなって新鮮さも感じましたね」

――今作の魅力やパワーアップした部分はどういった点でしょうか。

桐谷「前作の世界観はそのままに、エンターテインメント性、スケール感、派手さ、そしてストーリーのテーマの大きさも本当にパワーアップしていて、本当にあっちゅう間に見られる作品になっていると思います」

――二宮さんは、今回の撮影に参加されて、『インフォーマ』の世界観に圧倒されることなどはありましたか。

二宮「圧倒されましたね。シンプルにABEMAのお金の強さにも驚きました(笑)」

桐谷「(しみじみと)ありがたい」

二宮「あれだけのキャストを集めて、1か月もタイで撮影できることがすごいですよね。作品としてはすごくソリッドで、温度としては低めにジリジリやっていく部分もあるけども、見ていて楽しいですよね。この人がワンポイントで出てくるんだ、とか、そういう起用の仕方は、『インフォーマ』の強さもあるし、藤井さんが作ってきた世界観に惹かれる人たちが多くいるってことですよね。それが今作で証明されていると思います」

桐谷「本当に今、こうやってニノと取材を受けていることも『あ、ほんまなんやなあ』って感じです。4年間、共演が続いていて、仕事納めはいつも一緒みたいな不思議な関係性なんです。主題歌もB’zさんにやってほしい! と感じて、共通の知人の方を通して、稲葉さんと何度かお会いする機会があり、お願いさせていただいたら、お二人とも前作を見てくださっていたようで。ご縁あって主題歌を作っていただけることになって……。本当にこうやって夢が現実化していくんやなと感じました。本当に皆さんに感謝です」

二宮「でもね、それは桐谷健太が持ってる力だと思うよ。そういうのを引き寄せてくるんですよね」

桐谷「だって出てくれるんだもん~(笑)。『これでニノがもし無理ってなったらどうしよう』って思った時もあったんですよ。でもそれは考えんようにしてたんです。『考えたらそっちにいってしまうかもしれん』と思って。でも本当にタイトなスケジュールの中で出てくれて、本当に感謝でいっぱいですね」

――二宮さんが高野というキャラクターを演じた経緯は?

桐谷「前作をやった時に、ニノがすごい反応してくれていて、その時から僕らは毎年会っていたので、続編も決まってない時から『ありがとう』みたいな」

二宮「続編の話もなかったもんね」

桐谷「全然まだ出てなかった。でもさっき言ったみたいにニノは冷たい炎を表現できる感覚がすごいあって、『インフォーマ』はそういう男が出てくるじゃないですか。なので、続編が決まった段階で『ニノに出てほしい』っていうのはありましたね。そこもプロデューサーの藤井さんと話し合いました」

作品の見どころについて語った【写真:コウ ユウシエン】
作品の見どころについて語った【写真:コウ ユウシエン】

桐谷とマネジャーで“包囲網”…二宮「この事務所に入ったのかなって(笑)」

――そんな前から出演交渉が行われていたんですね。

二宮「多分『ラーゲリ』の時にチラシくれたよね?」

桐谷「『ラーゲリ』の番宣の時やったかな?」

二宮「その時に『カンテレでめちゃめちゃおもろいドラマやるから見て』って言われて(笑)。『森田(剛)くんも出てんねん』みたいな話をしたよね」

桐谷「『ラーゲリ』の番宣か何かで、『好きな先輩はいますか?』みたいな質問で、(二宮が)『森田剛くん』って名前を言ってたから、『ニノ、実はね』って(笑)」

二宮「そんな話をしてもらっていて、前情報なしでオンエアで見て、『また奇っ怪なことやってるな~。これテレビでできるんだ』と思いましたね(笑)。それで一気に見ちゃいました。連ドラを最初から最後まで見ることが、僕にとっては本当に珍しくて。自分はこの世界線には存在しないから、引いて見ることができたんだと思います。もし入っていたら、『自分だったらこうする』とか思っちゃったかもしれないので。

 それで、『これ、いいね』とXでつぶやいたんですよね。その時は続編があるのも知らないし、自分が出るとも思っていない。だから、続編が決まったと聞いた時は『また見られるんだ』っていう、ワクワク感が強かったです。『出てや~』みたいには言ってくれていたけど、『(自分を指して)こんなのが出てくるところなんてないよ』と思いながら、『なんかあったら言ってよ~』って。本当に言ってきたから『えぇ!』みたいな(笑)」

桐谷「ああいう役って今まである?」

二宮「ないと思う。警察官僚も初めて」

桐谷「えぇ~! そうなの?」

二宮「ないないないない」

桐谷「こんなに刑事ものとか警察もの多い中、こんなに歴も長いのに?」

二宮「ないよ! キャリア系はないんじゃないかな」

桐谷「これ、聞きました? ニノの初めて! 『これ、ニノ? すご!』みたいな初めて見るニノが出てきます!」

――二宮さんは高橋和也さんとも共演されましたね。

二宮「大先輩と会えたことは、本当にうれしかったですね。でもやっぱり、桐谷健太の現場なんだよね。自分の現場で出会うと、またちょっと違うんですけど、人様の現場でお世話になる中で、和也さんと剛くんと僕の3人がいるっていうのは、(桐谷を見て)変態なんですよね(笑)。トータルで見ると変なバランスですもん! 前作を見ていて思ってましたけど、今作もやっぱりいびつですよね。この人が連れてくるクルーは気味が悪い(笑)」

桐谷「誉め言葉ですわ(笑)。『ラーゲリ』しかり『アナログ』しかり、『流星の絆』も全部ニノが主演でね。今回は自分の主演作に出てくれたっていうのがなんとも不思議な関係だなって思うし、もうさっきから『ありがたい』しか言ってない(笑)。LINEでも『ほんまありがとうな』って言ってたもんな」

二宮「ホントに! フジで僕が『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』をやっていて、健太くんは『院内警察』で現場でたまたま会うんですよ。その時も会ったら『出てほしいな~。とりあえず写真撮ろか~』って(笑)」

桐谷「俺とマネジャーで、ニノをしっかり挟んでな」

二宮「その時、この事務所に入ったのかなと思ったもん(笑)」

桐谷「ボディータッチ多めでな(笑)」

二宮「オファーから考えたら、本当に長かったよ。だから撮影は本当にあっという間だった」

――最後に見どころやメッセージをお願いします。

二宮「ワクワク感と期待度をもう上げに上げ切りたいなと思っています。上げに上げ切っても十分お釣りが出てくる作品で、力強さを感じています。僕も改めて、できあがったものを一気に見たいなと思っていますし、本当にこの作品に関われて、普段あまりやらないアクションシーンだったりも経験させてもらえました。桐谷健太が上に立っている現場はものすごく気持ちが良かったし、スタッフ全員の思いが1秒1秒に刻まれているものになっていると思いますので、ぜひそこも含めて楽しんでもらいたいです」

桐谷「さらにパワーアップしています。前作見てない方でも楽しめると思っていますし、全キャスト全スタッフが同じ方向を見てすごいエネルギーが出ていると思うので、見てスカッとしていただけたらと思います」

◯桐谷健太
スタイリスト:岡井雄介
スーツ、ネクタイ:TAKEO KIKUCHI/他スタイリスト私物
ヘアメイク:岩下倫之(ラインヴァント)

◯二宮和也
ヘアメイク:浅津陽介

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