【オヤジの仕事】“正義のヒーロー”藤岡弘、が語る4人の子どもを教え導く“オヤジ道”とは

藤岡家のお小遣いはなんと0円!【写真:荒川祐史】
藤岡家のお小遣いはなんと0円!【写真:荒川祐史】

道に外れたことは「違う」と言える子になってほしい

 父親としては、子どもたちの話をよく聞いてやることを心がけています。晩ご飯はなるべく家族そろって食べ、食べながらいろんな話をします。家族会議も週1回。子どもたちの悩みや知りたいことをしっかり聞いて、お父さんのときはこうだったよ、と話すんです。長男が中学生の頃に、たいして話を聞かずにピシャッと言ってしまって、「ボクの話をなんでちゃんと聞いてくれないんだ」って反発されたことがありましてね。ハッとして反省しました。子どもから教えられたんです。子育てって親が成長しますね。

 子どもたちの話を聞くと、人間関係の悩みが多い。今の時代は子どもも葛藤を抱えているんですね。人を差別せず、誰とでも分け隔てなく付き合うように、と教えています。みんなにいい顔をしているのを、良しとしない人もいるみたいで難しい。しかし迎合せず、道に外れたことは「違う」とハッキリ言え、とも教えています。そのせいで敵が増えたとしても正しいことを通す、そういう心の強さと勇気をもってほしいと願っています。

藤岡家のお小遣いはなんと0円!

 お小遣いはあげていません。買いたいものや必要なものがあるときに申告させて、家族会議にかけます。“なぜそれが必要か”を聞き、納得できないと買ってあげません。ブランドものが欲しいのなら、なぜ欲しいのか。本当にそれが良いと思って欲しいのか。ただの流行や友達がもっているから欲しい、というのではダメ。自分の個性を大事にしなさい、と教えています。納得するまで話し合います。

 子どもが4人もいると平等に接する、というのが難しい。年齢も違うし個性もそれぞれだから、子どもたちが意見の相違で言い争うと大変です(笑)! 私は誰か1人に偏って肩を持たないよう、それぞれの言い分をちゃんと聞いて、1人ひとりを尊重して主張を受け止めて……そのバランスが難しい。また、私がちょっと言ったことでもしっかり覚えていて「あのときはこう言ったじゃない」なんて指摘されるので、忘れないようにしていますが、もう日々闘い。まるで学校の先生みたいですね。

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