東京駅で殴り合い勃発 見かけた喧嘩は仲裁すべきなのか…ネット議論「撮影は野次馬」「即通報」

東京駅のホームで起きた殴り合い喧嘩。その様子を撮影した映像がX上で拡散された。ABEMAの報道番組『ABEMA Prime』ではその撮影者に当時の状況や「なぜ撮影をしていたのか」を取材。見かけた喧嘩は仲裁すべきなのかを議論した。

東京駅のホームで起きた殴り合い喧嘩をめぐって議論となっている(写真はイメージ)【写真:写真AC】
東京駅のホームで起きた殴り合い喧嘩をめぐって議論となっている(写真はイメージ)【写真:写真AC】

無視する心理は人の「防御機能」

 東京駅のホームで起きた殴り合い喧嘩。その様子を撮影した映像がX上で拡散された。ABEMAの報道番組『ABEMA Prime』ではその撮影者に当時の状況や「なぜ撮影をしていたのか」を取材。見かけた喧嘩は仲裁すべきなのかを議論した。

 男性2人が駅のホームで殴り合う物騒な映像が拡散された。ホームには他にも駅の利用客がいたが、誰も仲裁には入らない。喧嘩していたひとりが地面に横たわったところでようやくひとりの男性が駆け寄った。

 番組に出演した撮影者は「殴られている方が私の目の前を歩いていて酔っ払ってた。フラフラした状態で歩いていて、白の方(酔っ払い男性と殴り合いをした男性)がホームで立ってました。酔っぱらっていた方が後ろからぶつかるような状態でした」と当時の状況を説明。その後、酔っ払いが謝らずにその場を立ち去ろうとしたところ、ストリートファイトに発展したという。

「撮影を止めて止めに入ろう」という質問が飛ぶと撮影者は「ことの発端は私の目の前で起きたので私が仲裁に入って止められれば一番良かった。ひとりが酔っ払い、場所がホーム上というのもあってとっさに出た行動は自分の身を守って動画を撮ることでした」と語った。

「通報よりも撮影と思われたのですか?」との質問には「駅員さん呼んでも何分かかるか分からないですし、だったらSNSが強くて拡散力もあるこの現代、動画を撮って証拠を残すのが今後のためになるのではないかなと思いました」と説明していた。

 ジャーナリストの堀潤氏はこの撮影者の行動を「メディア的アプローチ」と表現。映像に映る仲裁せずに立ち去った駅利用者にも目を向けた。メンタルカウンセラーの大城眞抽美氏は「人の本能の部分が強いと思う。人の防御機能が働いてみんな無関心になっていると思います。人ってショックなこと、トラウマを受けると心をブロックしてしまう。シャットダウンして自分を守る心理が働くので、それは仕方のないことだと思います」とコメントしていた。

 また堀氏は自身の目の前で同様の事態が起きた場合は通報すると明かし、その理由について仲裁したつもりでも撮影映像などの切り抜きによっては「堀が殴った」に見える可能性があるからとした。「仲裁なのか救護なのかその線引きはある」と続け。これにはスタジオメンバー全員が納得していた。

 この放送に視聴者からは「即通報だろ」「バズリ狙い」「公共の場で喧嘩するようなアホに構う訳ないやん」「止めに入ってもメリットなさすぎるw」「撮影してる理由はただの野次馬根性やろ」などさまざまな意見が寄せられている。

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