姉と役を争奪戦? 双子声優の私生活の舞台ウラ 松田颯水が明かす「双子のサバイバル」
アニメ「人体のサバイバル!」(7月31日公開)で体内を旅する少年ジオを演じた松田颯水(さつみ)は、アニメ界では珍しい双子声優だ。1日違いの姉、松田利冴(りさえ)とは小さい頃から何でも一緒に過ごし、今も同居を続けている。自身を「我」と呼称する松田が、双子声優ならではの実生活を語ってくれた。
【インタビュー後編】アニメ映画「人体のサバイバル!」で念願の初主役 人気声優・松田颯水の実生活とは
アニメ「人体のサバイバル!」(7月31日公開)で体内を旅する少年ジオを演じた松田颯水(さつみ)は、アニメ界では珍しい双子声優だ。1日違いの姉、松田利冴(りさえ)とは小さい頃から何でも一緒に過ごし、今も同居を続けている。自身を「我」と呼称する松田が、双子声優ならではの実生活を語ってくれた。
――松田さんの双子の姉は同じく声優の松田利冴さん。双子の声優は珍しいですよね。唯一無二?
「ほかにもいらっしゃるとは伺ったことはあるんですけども、まだお会いしたことがないんです」
――今は大阪府高槻市の実家を出て、ご一緒に暮らされているそうですが、いかがですか?
「本当に生まれたときから一緒にいるので、今までほとんどバラバラになったことがないんですよ。バイト先、塾と何でもいいから、一緒がいいっていう双子でした。唯一、事務所は違うんですけど(笑)。同じ職業をさせていただいているので、相手の芝居が気になったりすると、お互いに『それでええの?』と微妙に嫌がらないレベルでちょっと聞いてみたり、『こういうのもありちゃう?』みたいなことをお互いに言い合ったりするんです。素直に言い合うのは他人同士だと難しいだろうなと思います。ただ、同じ役を取り合うのはめちゃめちゃあります」
――双子対決、どちらが勝つのですか?
「声質は似ているんですけど、芝居の方向が違うんです。あえて『勝率』で表現するのならば、例えば、『科学漫画サバイバル』のような子ども向けの作品に勝つのは“我”(颯水)。逆に、中性的なナチュラルな作品の勝率が高いのは“相方”(利冴)。取り合うけど、すみ分けがあるのが“我ら”ですね」
――双子とはいえ、誕生日が違うんですね。利冴さんが7月16日で、颯水さんが17日。性格が違ったりもする?
「全然、違います。“我”の方がバーッと感情を前へ前へ出すタイプなんですけども、姉は受け入れていくタイプというか、『あ。いいよ』『好きにしたらええんちゃう』みたいな感じで、『自分が、自分が』という感じではない。そこは違うかもしれないです」
――役が決まった時はお姉さんに報告しますか?
「めっちゃ、しますね。同じ役を受けていたとしても、ほかの血縁者じゃない人になるぐらいなら、自分は負けても、あなたに勝って欲しいっていう思いの双子なんです。報告し合って、ハイタッチをしてハグをするのが癖みたいになっています」
――ジオ役が決まった時、お姉さんはどんな反応でしたか?
「初めての主人公だったので、『なんか、ホンマにかなったな』みたいな感じで、お互いに若干、泣いていましたね(笑)」