声優・松田颯水が試行錯誤で新たに体得した“少年の声”「腹から声を出すだけではなく…」

人気声優・松田颯水は自身の幼少期について語った【写真:荒川祐史】
人気声優・松田颯水は自身の幼少期について語った【写真:荒川祐史】

「突然、声優になりたいと言い出しましたね(笑)」

――松田さんは小さい頃、どんな大人になりたいと思っていましたか?

「我は、全然SFでもサバイバルでもないんですが、勝手に歌う人になると思っていました。親が歌や楽器をやっていたのでそう思っていたんですけど、突然、声優になりたいと言い出しましたね(笑)」

――それはどういうきっかけでしたか?

「『仮面ライダー電王』(2007年)という作品がありまして、それを見たときに、なんやこれ、すごいもんを見たっていう衝撃があって……、そこで声優に興味を持ちました。『人体のサバイバル!』も東映さんの作品なので、それもあってこれが現実かと思ったんですね」

――女の子はあまり『仮面ライダー』を見ないんじゃないかなと思いますが。

「うちはとても厳しかったので、あまりたくさんアニメや遊興のものを見る時間を許されなかったんですけども、日曜日の朝の時間帯だけは許されていたんです。その頃は『戦隊もの』、『仮面ライダー』、『プリキュア』、『題名のない音楽会』で、週1回の唯一許された時間で、自分にとってゴールデンタイムだったんです」

――「題名のない音楽会」以外は全部、東映作品ですね。やっぱり、この役は運命だったんですね。

「確かに!そのためにジオ君が待ってくれていたのかもしれない」

〈続く〉

「人体のサバイバル!」は7月31日、石ノ森章太郎原作による「ロボコン」シリーズの20年ぶりの最新作「がんばれいわ!!ロボコン ウララ~!恋する汁なしタンタンメン!!の巻」と同時公開。

□松田颯水(まつだ・さつみ)7月17日、大阪府高槻市出身。声優の松田利冴(りさえ)は双子の姉。高校時代の全日本アニメソンググランプリに姉、利冴とともに出場。2010年から11年にかけて、全日本アニメソンググランプリ大阪大会で連続優勝し、全国大会に出場。13年デビュー。主な出演はアニメ「パウパトロール」(ラブル)、「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」(マリル)、「蒼穹のファフナー」(皆城輝夜)、「少年アシベ」(サカタ弟)、「刀使(とじ)ノ巫女」(ねね)。

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