声優・松田颯水が試行錯誤で新たに体得した“少年の声”「腹から声を出すだけではなく…」

「人体のサバイバル!」の主人公でサバイバルの達人ジオ (C)Gomdori co., Han Hyun-Dong/Mirae N/Jeong Jun-Gyu/Ludens Media /朝日新聞出版・東映アニメーション
「人体のサバイバル!」の主人公でサバイバルの達人ジオ (C)Gomdori co., Han Hyun-Dong/Mirae N/Jeong Jun-Gyu/Ludens Media /朝日新聞出版・東映アニメーション

「試行錯誤を本番でやっていました」

――演じるキャラクターの男の子役、女の子役の割合はどんな感じですか?

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「今は7:3で、男の子のほうが多いかもしれません。10割が男の子の役だったら、違うのかもしれませんが、女の子の役もできないといけないので、喉は気をつけています。男の子の声ばかりやっていると、喉がバーンと飛んだりもするんですよ」

――男の子の声を出すコツは?

「できなかった頃に現場で教えていただいたことなんですけど、少年を演じる時に『怒ったりする時に、胸で怒るな』とすごい言われましたね。息が浅くなればなるほど、女の子の声に聞こえちゃうんです。怒る時はお腹の底から出すようにしたら、男の子の声に聞こえるようになりました」

――今回の作品では、そういうアクションシーンがたくさんあるようですね。

「確かに。でも、ノウ博士役の岩崎(ひろし)さんは、お腹からの高音も自由に出される方なんです。だから、腹から声を出すだけではなく、岩崎さんに習って、めちゃめちゃ高い声、突飛な音を出してみようみたいな試行錯誤を本番でやっていました」

――アフレコはどんな感じで進みましたか?

「ピピ役の潘めぐみさんと博士役の岩崎さんと一緒でした。(新型コロナウイルス対策で)パーテーションで区切りながらの収録でした。メチャクチャしゃべっているジオ君とノウ博士が一緒にできたのは何よりうれしかったです」

――原作の「科学漫画サバイバル」シリーズは小学生に大人気。松田さんは小学生時代、どんな本を読みましたか?

「本の虫でした。めちゃめちゃ、いろんなジャンルの本を読んでいました。アニメや映画に出てくるSFの事象は、科学的に考察すると可能なのか、というシリーズで出てる本があるんですけど、それがめちゃくちゃ好きでした。怪獣が日本海側から迫ってきたら、この速度だと日本を越えて太平洋まで行っちゃうんじゃないか、などを考察する内容です」

――「空想科学読本」ですね。特撮が大好きなんですよね?ジオ君も好奇心旺盛ですが、近いものがある?

「そうかもしれません。ピピがものすごくハチャメチャな子で、その場にあるものを全部食べちゃうんです。ジオ君は一歩引いて見ていて、ツッコミを入れる。そんなところも共感できる部分です。“我”は最初、ワクワクするんだけど、冷静に見て、ちょっと待てよ、とか思ってしまう子どもでしたね」

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